Mimosa (ページ13)

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Jeno side

『やっほージェノ！お疲れ様！』

ベッドに寝転ぶとちょうどヌナからの着信が。大好きな甘い声に頬が緩む。

jn「ヌナは相変わらず元気だね～今は何してるの？もう寝るところ？」

『へへ、実は今日の収録で失敗したところを修正しようと思って練習室に…』

jn「明日も音楽番組があるのに？」

「練習の鬼」という異名を持つヌナはとにかくストイック。

あっけらかんとしているように見えて意外と思い詰めがちだから、少し無理をしているだけで心配になってしまう。

『もうそんなに怒らないでよ～(笑)今度マクと久しぶりに練習室vliveするからファンの人が喜んでくれそうな曲のピックアップもしたいな～と思って！』

jn「またヒョンと放送するの？」

ダメだ、こんなにぶっきらぼうな会話をしたい訳じゃないのに。

ヌナの前では「年下だけど余裕と包容力があって頼れるイジェノ」でいたいのに、ヌナが好きだからこそ心配や嫉妬の感情が邪魔をする。

『どうしたのジェノや～ヌナとヒョンに仲間外れにされて悲しくなっちゃったの？(笑)』

jn「…そんなんじゃないし」

『ふふ、可愛い。じゃあジェノも一緒に放送しようよ！』

jn「え、いいの？」

『もちろん！ジェノがきてくれたらファンの皆さんも喜ぶよ～』

自分でも単純だなぁと思いつつ思わぬヌナに会える機会に笑みが溢れる。

『じゃあ私今から練習してくるね！おやすみ』

「うん、あんまり遅くまで練習しちゃダメだよ、おやすみ」

『分かってるって！(笑)でもジェノと話して元気になったから頑張れちゃうかも！』

jn「…ヌナ？」

『分かってます！ちゃんと睡眠時間も確保します！』

電話が終わってからもヌナの言葉が頭を離れない。

(残念ながら僕がヌナとの電話を心待ちにしているのと同じ熱量ではないと思うけど)僕と話す時間がヌナの元気の源になっているなんて幸せ。

今日はいい夢が見れそうだ。