【ヒロアカ】本丸の新しい主は、なんばーわんひーろーだった。【刀剣乱舞】 (ページ4)

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「おっと、旦那方。
姉貴を抱き締める前に衣装を持ってきてくれねぇか？」

薬研の言う通り、
僕は今毛布にくるまっている状態だ。

忠にぃが頷いて、部屋に走っていく。

「A姉……！」

『五虎。…皆も、破壊されてない？』

「A姉がボク達を守ってくれたお陰だよ……」

ポロポロと雫を溢す乱。

彼の頬を拭って、頭を撫でた。

「A、衣装持ってきたよ！」

『ありがとう。……ちゃんとした衣装は久しぶりだな…』

「あっ、皆向こう側向いて。
A姉が着替えるんだから！薬研もね！」

乱が気を利かせてくれる。

礼を言いながら、二年ぶりの、自身の衣装に身を包んだ。

『安心する。……持っておいてくれてありがとう。忠にぃ』

「いや、僕達にとっても、Aの衣装があると安心できたんだ。

鶴さんなんて、いつもAの衣装を枕元に置いていたよ」

「こら光坊、言うなって言っただろう！」

僕が、皆が、笑う。

あの日のような活気が、大広間に戻ってくる。

「とりあえず、…姉ちゃん！」

一頻り笑ったあと、後藤が真面目な顔をして僕に向き直った。

それに倣って、短刀の皆も真剣な顔になる。

「僕達を」
「俺達を」

「「守っていてくれてありがとう！」」