課長の沼にはハマらない【JN】

28 ページ28

・






隣に座る課長


机を挟んで私の正面に座るテヒョンさん






なぜこうなった？







TH「じゃあ、Aさんの家出をきっかけに居候させてるってこと？」






頬杖をつきながら、嬉しそうに私を見ながらそう言うテヒョンさん



というか、この人5分前くらいから課長が話してるにも関わらず私を見てくる




一切目をそらさずに


怖ぇ








JN「そ、で君は？
昨日の合コンに参加してた子だよね」





TH「そー、ここのちょうど真下に住んでる」








つまらなそうに答えるテヒョンさん



おいおい、そんな返答していいのか！？

この課長、怒ると飛んでもなく怖いぞ！？



天気すらも変える男だぞ！？








TH「じゃ良かった、Aちゃんデートしよ」




『は？』




TH「彼氏いても奪う予定だったし」








そう目を細めながら笑顔で言ってくるテヒョンさん


え、なにこれ







JN「だめ」



TH「なんで？
課長は関係ないでしょ？

Aちゃんは居候なんだし」



JN「あんな遅い時間に帰らせるような人とは遊ばせられないでしょ」







そう言う課長







TH「好きなの？Aちゃんのこと」






テヒョンさんが目を尖らせてそう言うから私は冷や汗がドバァっと出て






『口を慎め！何を言っている！
課長はお母さんだぞ！？オンマだぞ！？』







そう言うと「そっか」と言って私の方を向き直してくるテヒョンさん







TH「デートしよ」



『嫌です』



TH「じゃ、付き合お」



『なんでそうなるんですか！？』








想像以上に軽いテヒョンさんに呆れてしまう


助けを求めようと課長の方を見ると何故か浮かない顔をしていて黙っている



え、どうした？







いいタイミングで電話がなって、電話に出ると聞きなれたユナの声がした





YN〈お疲れーあの後どうだった？〉



『は？どうだって？』



YN「テヒョンさんと帰ったじゃん」



『あー、あれは同じマンションだっただけで』



YN「えーつまんなーい」



『というかユナ！12時越すんなら先に行ってよ！こちとら、すごい修羅場だよ！』







課長とテヒョンさんに聞こえないようにそう小声で言うと、電話の中のユナが機会混じりの声で「え？」と言った









・








・








・







・









YN「昨日10時30に解散したよ」

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す