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『うぅ…』
会社は既に定時を超えて、今私は一人で黙々とパソコンに向き合いながら仕事を進めている
電気は私の上しかついてなくて、普段とは違う雰囲気のオフィスが少し怖い
『くそ、鬼課長め…うぅ』
そう言ってパソコンを打ち込む
あれから課長にはみっちり説教をされた
JN「僕は暇じゃないんだよね」
『…はい』
JN「Aさんは他所で無駄喋りできるほど時間があるってこと？」
『…違います』
そう、ここまでは良かった
至って普通の説教だ
よくよく考えればこの鬼の中にも、もしかしたら優しさというものがあるかもしれない
彼はわざわざ嫌いな私のためにそれを使ったのに、その結果が陰口だったら普通は傷つく
鬼や大魔王はどうか知らないけど
『…すいません』
ちゃんと心の底から謝ると課長は「別にいいよ」と言ってその代わりと私に分厚い書類を渡してきた
JN「これ、パコソンに打ち込んどいてね」
そう言ってニコッと笑う課長
そして今に至る
『人は仕事をすると心が汚れていくのか
課長を見てると殺意が湧いてくる』
なんて独り言を呟きながらラスト一枚を打ち込んでやっと完成した。
『終わったぁー』
そう言って腕を伸ばす
すると、ガタガタと音が鳴ってびっくりして横を見ると課長がコンビニ袋片手にやってきた
JN「まだいたんだ
相変わらず仕事遅いね」
『…だ、誰のせいだと
っていうか、課長…何しに来たんですか』
仕事が終わってるはずなのに
何しに来たのだ、この男は
まさか、わざわざ笑いに来たのか！？
それとしか考えられない
JN「別に
というか、もう7時半すぎだよ」
『…今終わったので帰ります』
疲れた体を無理やり立たせてカバンを右肩にかける。そしたら目の前に急にコンビニ袋が出された
『え、なんですか』
JN「僕は自分の分取ったから
お疲れ、あげるよ」
疑心暗鬼で受け取ってから中を覗くと、サンドイッチとコーヒーが入っていた
『毒入りですか？』
JN「いらないならいいけど」
『私コーヒー飲めません』
JN「だからいらないならいいよ」
奪い取ろうとする課長の手を避け、コンビニ袋を自分の後ろに隠す
『課長が優しいのはとてつもなく貴重なのでいただきます
ありがとうございます』
そう言って会社を出た
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さ(プロフ) - 更新毎日楽しみにしてます！！！大変だと思いますが頑張ってください、！！！応援してます！！！！ (2020年3月13日 0時) (
レス) id: 14ea85cf2a (このIDを非表示/違反報告)
まゆこ(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにさせていただいてます。これからも更新頑張ってください(^^) (2020年3月3日 15時) (レス) id: 582ce9a9b4 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジンくんと女の子のやり取りとか見ながらニヤニヤと小説読ませてもらっています。これからも更新がんばってください！ (2020年3月2日 1時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - ジミンくん…なんで浮気したの…( ´Д`)パボ…。私も課長の沼にハマりそうです\(//∇//)\更新楽しみにしてます♪ (2020年2月29日 20時) (レス) id: ad75c2da46 (このIDを非表示/違反報告)
fumakenlove(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年2月23日 11時) (レス) id: 239b70ca1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ころん | 作成日時：2020年2月17日 19時
