桜吹雪と涙 (ページ7)

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決意ページ7

紫｢ダメやって、後悔するよ。」

紫耀は、私の手を押しのけた。

｢そうだね、後悔しちゃうね、」

紫｢うん、やからな？」

｢でも、この手を振りほどいたら私、、、もっと後悔しちゃうよ。」

紫耀の目からひとしずくの綺麗な涙が零れた。

紫耀は、嗚咽しながら泣いた。

私も同じように泣いた。

こんなにも暖かくて。

こんなにも優しくて、

こんなにも大好きなのに。

どうして紫耀なのでしょうか。

世界にはもっと罰を受けるべきる人はいるのに、

どうして、、、死んでしまうの？

青々としげる木が風に強く揺れた。

夏の香りがして

より一層私の涙を誘った。

｢来年も、一緒に桜見よっか、」

紫｢そう、やんな。」

真っ白な病室で決して叶うはずのない約束をした。

来年も桜を眺めよう。

桜吹雪に吹かれて笑う紫耀に会いたいから。

たとえ、君の命が桜よりも短かったとしても

私は、君のそばで生きていたいから。

紫耀が私の大好きな笑顔を見せた。

病室を出ると瑞生がいた。

瑞｢2人らしいね、」

そう言って笑った。

｢辛いこともたくさんかもしれないけど紫耀の隣にいたいから。」

それがきっと私にとっての決意だから。

きっと、大丈夫だよね、

私は、少しの希望を胸に抱いた。

☆。.:＊・゜