君に伝える短編集（女子向け）

気持ちは同じ 真田幸村 ページ48

私は大きな桜の木を見ていた。

私はある人を待っていた。

幸村「桜とは、儚いものですね」
A「幸村……」

はにかんだように笑う君。

君と会うのは、何年ぶりだろう。

幸村「お久しぶりです。貴女に会うのは……何年ぶりでしょう」
A「何年ぶりかしら。あなたが消息不明になって、心配したのよ？」
幸村「ははっ、すみません。あなたは、元気でしたか？」

幸村が私に問いかける。

私は思わず、笑ってしまった。

幸村「どうかしましたか？」
A「二人とも会うのが久しぶりだから……。敬語になってた(ｸｽｯ」
幸村「あっ……。本当だ」
A「私は元気だったよ。大事なものが、欠けてたけど」

幸村の目を見て言った。

A「私の隣に、あなたがいなかった」
幸村「私も同じです。私の隣に、貴女がいなかった」

私の手が、幸村の大きな手に包まれた。

幸村「少しずつでいい。貴女とすごした日々を」

幸村「私と一緒に、生きてください」
A「お願いします」

永久の愛を誓った私達を優しく包むように

桜が舞っていた。

戦国無双 真田幸村

覚悟しておけ 石田三成→←世話焼き系男子※オリキャラ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す