僕らの夏休みがバイオハザードのせいで台無しになった件

隠れ家 ページ12

瑠衣＆凛(＆春樹)のグループ

目の前で今、同じチームの人が殺された。春樹くんは銃と共にゾンビに突進して行った。僕達を守るために……。僕達のチームは三人だったので、春樹くんが亡くなった今、チームメイトは女子力の塊とも言える兎馬凛だけになってしまった。

凛 「瑠衣っち……二人になっちゃっけど……、頑張ろ？」
瑠衣「うん。春樹くんに助けて貰ったこの命、大事にしなくっちゃね」

しばらく歩くと、黒い箱があった。

瑠衣「この箱……なんだろう？」
凛 「う〜ん。ひとまず開けちゃおっ！」

箱を開けると、白い煙が出てきた。

「「けほ、けほ」」

箱から飛び出してきたピエロみたいな人形が喋り出した。

《君たちはラッキーだね！この箱にはひとまず二日分の食料と地図が入っているよ！》

ピエロが爆破し、ピエロの中から地図が出てきた。

凛 「瑠衣っち、見てよ。乾パンと飲料水が入ってるよ！！」
瑠衣「良かった……。その箱ごと持っていこうよ。念のために」
凛 「そうだねー」

地図を広げてみる。地図には親切に”現在地”と書いてある。現在地からちょっと行ったところにバツ印がしてあった。

瑠衣「ねぇ、凛ちゃん。このバツ印のところに行ってみない？」
凛「賛成っ！」

彼女の了解を得て、バツ印の所へ向かった。
少し歩くと、ドアのある部屋に辿り着いた。

凛「ここか……」

僕は拳銃を取り出した。撃ったことはないが、多分大丈夫だろう。

瑠衣「凛ちゃん。僕が先にこの中に入るから、もし僕に何かあったら……」

言葉に詰まる。

彼女はそれを察してくれて、

凛「わかった」

と言った。

嫉妬→←ちょっと付け足し

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