【呪術廻戦】五条さんの妹になりました 5 (ページ7)

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オムライスページ7

五条さんは私がこたつに潜りこんだのを見ると、嬉しそうにキッチンへと向かった。
私はテレビに目を向けて、バラエティ番組をぼーっとしながら見る。

五条さんの作ったご飯は、確実においしいからちょっと期待してる。
今日はなにを作ってくれるんだろう。
夜ご飯のメニューはなにか、考えながらバラエティ番組を見た。

五条さんがキッチンへと向かってから、ひと番組終わるくらいたったころ。
五条さんが私を呼びにやってきた。
明らかに高そうな服に、どことなく主婦を感じるエプロン。なんだか、お金持ちの専業主婦みたいに見えた。

「A。ご飯できたよ」
『はーい』

私はこたつから出て、ダイニングに向かう。
テーブルの上には、オムライスがあった。
それも、俵型(たわらがた)の、作るのが難しいやつ。
五条さんはすごいな、そう思いながら席に着く。

なにかしらの感想を言ってほしそうな顔をしていたので、五条さんの顔を見て感想を言う。

『このオムライス、かわいいね』
「これ？ちょっと難しいけど、慣れたら簡単だよ」
『私にも作れそう？』
「練習すれば、できるようになるよ」

五条さんはそう言うと、手を合わせてスプーンを手に取った。
私も同じようにして、オムライスを食べれる。

食事中、五条さんに家にいる間のことを話した。
大体のことは五条さんが真剣に聞いてくれて、大体のことを褒めてくれた。
褒められるのにあまり慣れてなくて、少し照れる。
1人で過ごしていると、こういったことも言わなくなるんだな、ってことを少し考えた。

五条さんの作った俵型のオムライスは、すごく美味しかった。
中がトロトロで、少しだけ入っているチーズが少し伸びて楽しかった。
五条さんと私は、同じようなタイミングでご飯を食べ終わった。

皿洗いもしてくれるみたいで、私はソファに座った。
やることがないのはありがたいけど、さすがになにかをやりたくてソワソワする。
私だけ座ってるのも申し訳ないし。
五条さんにそれを言いに行くと、驚いた顔をしたあとに笑いだした。

「そんなこと、気にしなくていいのに。お風呂でも入っておいでよ」
『え、でも……』
「でもじゃないって。ほら、いっておいで」

追い返されてしまった。
湯船につかりながら、今日の五条さんがいつもより優しい理由を考えた。
久々に、家に帰ったから。あまり会えない私と会えて嬉しいから。やりたくなったから。
どれも言いそうな理由で、選びきることはできなかった。