声を失った私に .《青》 (ページ3)

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私のクラスメイトが私に対する態度、行動は

世間一般的にいえば、いじめ、なのかもしれない。

だけど私はそれを助けてだなんて思わないし

私が我慢すればいい、と割り切っている。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿よね？

田中「ほら～？お前達！藤井は声が出ないんだぞ？

お前達そういうのは良くないぞ～！」

なんてヘラヘラ注意する担任。

所詮教師。めんどくさい事には関わりたくないんだろう。

いじり、として今の状況から目を逸らしているんだろう。

こんな冷めたことを考えていたら、

私への『いじり』で盛り上がっていた教室に突然低い声が教室に響いた。

？「起立」

教室が一気に静まり、皆は？と言ったような顔をしていた。

原因は彼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿藤井、流星だ、

藤井「気をつけ、礼。着席」

彼の行動は担任も私も含め、クラス全員が驚いていた。

田中「そ、そうか！藤井、お前は明日日直だもんな！」

須本「ちょっとぉ～！藤井くん！もぉ～」

なんて須本はまたあの甲高い声で言っても言わなくても

どうでもいいような事を口にしていた。

...

藤井流星は一日中私の代わりに日直の仕事をしてくれた。

例えば数学の時間、

濱田「日直、号令を。」

須本「先生ぇ～！今日は日直藤井さ「起立、礼。」」

と、言ったように須本の声を遮って号令を掛けてくれた。

藤井流星が須本の声を遮っても、濱田先生は勘が鋭いのか、

濱田「おい、藤井が声が出ないの分かっててこんなことしてないよな？」

と、言った。だが、誰もビクリともせず

須本「してないですよぉ～」

なんて怯まず須本が答えていた。

濱田先生は、そうか、と言って授業を進めた。

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