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これは、彼らと私が過ごして行った日々の記録であり、ありとあらゆる感情に揉まれながらも前へ進んだ私たちの真実である。
真実を読もうと思っている読者は、私と彼らの生き様をぜひ吟味し、その深淵の中にある心を読み取っていただきたいものだと思う。
彼らの思いと真実が望らくはいい方面に向かうことを願ってやまない。
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夏も本番、八月上旬の昼下がり。
私は暑さに追い打ちをかけられ、エアコンもない襤褸なアパート、八畳の自室で恥を忍んで開け放たれた窓から生温い風に当たっていた。
この時代に文明機器であるエアコンがないことに驚くことなかれ、読者の皆様。
私が起居しているアパートはどうも歴史が長いらしく、明治に建てられてそれっきりという話をよく聞く。
それ以来の手を入れられていないのだから必然的にエアコンも付いているはずもなく、大学の紹介でお金のなかった私は即決でここに決めた。
とにかく部屋の明かりが見えなければ廃墟同然で、初めて来た時は廃墟と思っても無理からぬ話である。
クマゼミがワシャワシャと鳴き、私の額から一筋の汗が流れ落ちた。
大学三年生の夏、これまでの来し方二年を振り返るとノスタルジックな思いになると共に、学生生活を棒に振ったのが露になる。
二年を棒に振った私は言わずもがな。
自分自身にとっての実益な事柄一切起こっておらず、私は阿呆な布石ばかりを打っていた。
純金製の未来、健全なる異性との交遊、精神的、肉体的向上、そうして大学生には重要でもある学問への前進。
これらを尽く避けてきた。
いや、避けられてきた私は、偽物の未来、不健全なる孤立、精神的野蛮、肉体的退廃、学問への断念などの布石に勝ちを賭けて、ここまで来たが、なにゆえ私はこんな羽目をしているのか。
誰がこんな運命に招いたのか。
誰が私をこんなにも冴えない大学三年生の指南を説いたのか。
一度立ち止まって考えなければならない。私はどうすればいいのか。
しかしこんな有様の私を救うのは、刀剣乱舞というゲームであり、このゲームが私のこんな有様にさせた布石を狙い澄まして打ったとも言える。
簡単に言えば、私は現実主義ではなく、プラトンのように理想主義であるということであった。
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琵琶湖疏水と山科川、と言っても稲荷山に囲まれたところに位置する、伏見稲荷大社。
京都に歴史を刻む神社は山ほどあるが、この神社は格別と言える。
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5(プロフ) - マーガレットさん» コメントありがとうございます！ 鶴丸、検討してみます！ (2022年7月18日 20時) (
レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - とても面白かったです！続き楽しみにしてます！落ちは鶴丸がいいです！ (2022年7月9日 2時) (レス) id: d2c059af4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年6月25日 20時
