【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ48)

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94話ページ48

たとえ、アッシュと付き合っているとしてもこれはなかなか相手を目前にしては言いにくいもん

だからこれは英二と約束。

「じゃあもう時間もあれだからこれがホントの最後ね。アッシュも混ざってよ｣

「
さ
よ
な
ら
｣

「さ、よな…ら？」

『さよなら……でもなんかヤダな』

その瞬間英二は何か勘づいたかのように僕とアッシュを押し倒した

英二はシンの仲間に銃で腹を撃ち抜かれ倒れてしまった。

『英二……！』

「お前らっ!!!!!!!」

アッシュは仲間を追いかけここからでも聞こえる発砲音が何回も聞こえた。

『英二、意識を失わないで。』

「う、うん……」

今にでも気を失ってしまうかのようなか弱い声を出していた。

僕も着いていたのにまさかこんなことが起こるなんて

『英二、死んだら僕は許さないからね。英二が死んだら後追い自殺してやる』

「それは困るなぁ……アッシュと一緒に…いてやってよ…」

『馬鹿が』

その後発砲音がなりやんだとともに救急車がやってきた。

英二はそのまま運ばれ僕はある人物の前にやってきた

「なんだよ」

『ラオ…お前月龍の仲間だろ。
あいつは英二を嫌っているし、わざわざアッシュの仲間を傷つけるようなことなんてしないはずだ。
あいつの企みを知ってて何も言わなかったんだろ』

『お前は何がしたいんだ？ショーターを殺したアッシュが憎いか？でも残念だ。殺したのは僕だ』

するとラオは僕の目を見てこれでもかと言うほどの目を開けていた。

知らなかったんだろう。

アッシュは僕よりも強いから僕なんかがショーターを殺すわけないと思ったんだろう。

でもやったのはこの僕だ。

「アッシュじゃなくて……お前が…？」

『あぁそうだよ。知らなかったのは仕方ないとして……お前はアッシュを恨みすぎだ。恨むんなら僕を恨めばいい。でも僕は英二を守れたであろうあの時をラオがきちんと話していればアッシュもあんな怒りにはならなかったはずだ。

聞こえただろう？

発砲音が……

何回も何回も何回も何回も……

どんなに死んでいたとしてもアッシュは怒り任せで何回も銃で撃ち殺したんだ。

アッシュには勝てない。

だから今はみんなが団結してありとあらゆる手でマックスやあんたらの仲間を取り返しに行くんだろ？

お前の一人の行動で周りが変わるんだ。

行動も言動も気をつけろよ

ラオ』