【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ45)

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91話ページ45

「お前たち何してんだよ」

トイレから戻ってきたマックスは二人の様子を見て驚いていた。

「ノア、どうしたんだよ急に」

『アッシュ、マックス…ここから直ぐに離れよう……』

「「は？」」

「今は無理だ」

『でも！』

「ノア帰りたいなら先に帰っててもいいんだよ」

アッシュに無理だと言われマックスにも遠回しに無理と宣言され何も言えなくなった。

『……アッシュ…』

「無理だって言ってんだろ」

「ほら、お子ちゃまは早く帰んな」

アッシュを心配して言ってるのに……
アッシュの馬鹿！！

『もういい!!!!!!!』

「ノア！」

ゲイバーから出ていき、戻ろうと一歩前に足を出すと後ろから頭を殴られ振り返る頃には気を失った……。

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アッシュside

マックスとゲイバーに行けば後ろから急に抱きつかれ驚くのと同時に過去のことを思い出し悪寒がした。

しかし、振り返れば俺よりも身長が低く綺麗な金髪が見えすぐにノアだと気づいた。

なんでこんな所に来たのかはわからないが少し話していると横からナンパしてくる男が来た。

俺たちがいつも話している時でも必ずやってくるのはここでも変わらないんだな。

するとノアは少し手を振るえ俺の服に掴まりながら相手の男に対して言った

「今お取り込み中なんだから邪魔しないで」

そう言いながら俺の顔に数回のキスを落とした。

別にこんなやつなんかに見せつけなくてもいいのに

どうしたんだ急に

そして、男が去った後ノアは俯いていた

「ノアどうした」

「直ぐに帰ろうよ」

急に何を言い出したかと思えば''帰ろう''だった。

ノアらしくもない。

ここに居ることなんて少し考えれば分かるだろう？

事情があってここに来ていることを

その為、俺とマックスは首を振り少し冷たくあしらった。

それでも帰ろうと促すノアに少々呆れながらも疑問を持った

こんなに帰りたがるノアは珍しい
何かあったのかと聞いてみようとしたら少し怒ったのか早足でこの店を出て行った。

「ノア……？」