【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ41)

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87話ページ41

'会場'

煌びやかでたくさんの人が居て、まだ体調が悪い僕にとっては毒でしかない。

でも、前よりは回復してきている。

今この時がチャンスなんじゃないかと……感じる。

でもアッシュがこの状態でいるとなると難しい。

少しでもこの会場の外を見ておくべきかもしれないな。

僕の車椅子をひいているディノはいつしか手を離れお客さんと話をするだろう。

その時を狙うしかないな。

そして待つこと10分後……

やっと離れてくれたディノに対し、僕はディノの服の袖を掴んでこう言った。

『パ……パパ…』

「!!!!!!!ノア……やっと言ったな…」

『うん……パ…パ……あのね……気分が悪いから外に出てもいい……？』

「……使用人を使おう」

!!!!!!!

それをしたら困る。
せっかく言いたくもない事を言ったんだから許してくれよ。

『……やだぁ……僕一人で外に出るよ…僕だってもう大人だよ？それに上手く立つこともできないし…ね？』

「仕方ない…すぐ戻ってくるんだ」

ちょろすぎだろ。

頭を使えっつーの

ここの近くの地下は使えないな……

まぁ色んな意味を含めてね

なら、どこにしようか

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「ノア、どこに行ってたんだい？」

『ブランカ…さぁーね…でもブランカは馬鹿じゃないから分かるんじゃないの？』

「そうだね」

『……っ』

そんな時、扉が開く音がしたと共にけたたましい銃声音が鳴り響く

人は慌て、悲鳴を上げているがその人物を見ればすぐにでも理解した。

助けだ＿＿＿＿

その時前に立ち塞がる者

英二が立っていた

『……う…そ』

なんでこんな所にいんの！？

危ないじゃん

アッシュも英二が来たことに気づき驚きを隠せていない。

するとディノは僕の胸ぐらを掴んでナイフを首に当てる。

『……ｯ』

「貴様に撃てるか？」

周りは撃てと騒いでいるが英二は優しいからどんなに言われてもどんな奴だとしても撃つことは出来ない。

撃てたとしても

パンっ

死にはしない場所

肩に撃ったな英二

『アッシュ…立って。』

アッシュはまだ調子が悪いようだ

『英二！アッシュを運ぶの手伝って』

「うん！」

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