【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ5)

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51話ページ5

そんな時、アッシュは英二とショーターが居ないことをディノに言った。

ディノは華麗に言葉を濁しながら話を進めた。

時計はカチカチと鳴り響きながら食事を終えたあと扉を大きく音を出し、何人かの男が

僕、アッシュ、伊部さん、マックスを取り囲むように銃口を向ける。

当然のように僕とアッシュは恐れも出さずただただ、ディノを見つめていた。

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連れてこられた場所は地下の処刑室だった。

アッシュは天井から鎖で吊らされ、伊部さんとマックスは柱に拘束されていた。

そして僕は、ディノがいる部屋で見ていた。

ディノはどうしても自分の隣に僕を置いときたいんだってさ。

「いいざまだなアッシュ。ここは知ってるだろ？パパ・ディノの処刑室だ。まさか自分がつながれることになるとは思いもしなかったろうな」

アッシュはオーサーの言葉に怯みもせず見つめていた。

「相変わらずだな。だがいつまで突っ張っていられるか…」

「……」

「フン…お前はいたぶりがいがねえ。だがなぜかな？分かっててもお前らの面を見るといたぶってやりたくなる」

「変態だな」

「ハッ…いい調子だ。その鼻息を忘れるなよ？｣

……すると、先程のクソ野郎が現れた。

エイブラハム・ドースン。

アッシュも知ってたのか、淡々とこいつの出来事を話していく。

……まさか……ディノ…こいつ

ディノの顔を見ると、ニヤッと笑みを浮かべ、これから行われるであろうショーは僕たちにとって悲惨なことなんだろう。

簡単だろう？

考えれば、

・ショーターはバナナフィッシュを打たれた。

・英二はここにはいない

・アッシュと僕の親友はショーター

ここで考えられることは……自我を失ったショーターは英二を見て怯えてたよな？

それを今ショーターと英二を合わせたらどうなると思う？

ショーターは英二を襲い、

英二はショーターから逃げ切り、

僕とアッシュはその状態を見せられることになるんだ。

バナナフィッシュの薬を治す物があれば良いがそれを出すやつは何処にいる？

誰一人として存在しない。

そんなの嫌だ……

苦し紛れの思いが僕を襲う。

頭の感がどれだけ鋭かったって、助けることも役に立つことも無かったら意味なんて無い。