【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ39)

今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:9,515 hit

85話ページ39

『あんたが子供を調達するために使ってた男を覚えてる？僕とアッシュはあいつにめちゃくちゃレイプされた。そのときやつが何て言ったと思う？「痛いか？小僧痛いか？』

『傑作だろう！痛みすら感じないと思ってたのさ！人間どころか生き物ですらない！』

お腹を抱えて笑うしかないこのザマにお前はどう思う?ディノ

頭が狂った以上、知能を持つことしか出来なかった僕に対してはもうあの日のように僕を便所扱いか？

「黙れ」

『ねぇ''父さん''?』

するとまたしても頬を殴っては首を締めようと首を手に巻いた。

ディノが僕を殺しにかかっていると扉が開きブランカがやってきた。

この無様な姿を見て笑いに来たんだろうか。

「!!!!!!!ムッシュ!!!!!!!」

あまりの驚きにブランカはすぐさまこっちに駆け寄っては僕とディノを離れさせた。

『ｹﾎｹﾎ……』

「…… 生まれながらのゲスな男娼だ貴様は。時間をかけて仕込んでやる。貞淑な妻にな」

そう言って部屋を出ていくディノ。

あとはブランカ…

『……なぁに？僕をそんな目で見つめてさ。憐れんだ？『大丈夫かな？』って』

「もう少し自分を大切にしなさい」

『……ブランカが言うセリフかい？』

ベッドから降りて水を飲もうと立ち上がると久しぶりにベッドから降りたもので足に力が入らず倒れかけてしまった。

ブランカが僕を支えたので倒れなかった。

「…起きたばかりだろう？私が水をとるよ。安静にしてなさい」

その時僕はどう思ったんだろうか。

ブランカの服の裾を掴んでそれに気づいたブランカは僕を見た。

「どうしたんだい」

僕は俯いては床を見ていた。

ブランカはそれに対して跪いて俯いている僕の顔を覗き込む。

その瞬間に僕はブランカの唇にキスを落とした。

「！ノア！」

『……ﾁｭ…んっ…』

キスを1度落とした後に次は舌をいれた。
ブランカの髪を撫でながら精一杯の。

「やめなさい！！」

ブランカに押されて尻もちを着いた僕。

『……どうだった？僕からの濃厚なキスは』

「……」

ブランカは怒っているのだろうか。
黙ったままこの部屋から出ていった。

一人になったこの部屋はとても静かで今までの出来事が嘘のように感じる。

『アッシュに…会いたいなぁ……』

窓に手を置きながら窓枠に座り込んだ＿＿＿＿。