【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ30)

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76話ページ30

今日はアッシュと英二がドースン博士を見に行くためにマックスがいる場所へむかった。

僕はと言うと図書館で調べ物。

あっちはあっちで任せてるしこっちはこっちでやるべきことをしておいた方がいいと思ってるしね。

それにこの図書館は僕とアッシュの居場所でもあるから疲れを癒してくれる場所でもあるんだよね。

パソコンを開き目的の物を探し出す。

それは【バナナフィッシュ】について。

思ったんだよね。

バナナフィッシュってさ純粋な化学合成物質じゃないんじゃないかって。

あり得るとは思うけどやっぱここまで来たら怪しむしかないでしょ。

それから数時間経ち休憩しようと腕を伸ばしていると
微かに見られている感じがした。

様子を見て知らないふりをしたが直ぐにその気配は無くなった。

一体なんだったのか。

近くにある売店にでも行こう。

ホットドッグでも食べようかな。

外にある噴水に座って食べているとまたしてもこの異様な気配があった。

『(おかしいなぁ)』

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アジトで仲間とテレビを見ていた。

《注目される次期総裁ですが故李紅龍氏の五男で王龍氏の右腕であった李華龍氏が有力視されておりまた相談役には同じく七男の月龍氏が就任するということです》

動いたんだな……

そう思っていると仲間の一人が僕のところに客が来たと知らせが来た。

そこにはマックスらがいた。

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『バナナフィッシュの薬学的正体を推理してみたんだ。精神薬理学の専門家の意見を聞いてみてよ』

「推理したって…君が？｣

『あれは純粋に化学合成されたものじゃない。例えば南米のペヨーテと呼ばれるサボテンの一種からは強い幻覚作用を持つ有効成分が抽出される。そういうアルカロイド系植物の一種から合成されたものじゃないかと思うんだ』

「驚いたよ」

『仮定だよ。』