【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ23)

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69話ページ23

「……ノア…言おうぜ」
『ダメ』
「でもよぉ」

「ノア！」

ボーンズとコングの声と迫り来るう英二

なんなんだよ……

「ノア、ごめん！
ボスは今イースト・ブロードウェイ駅でオーサーと戦ってる。最後の決着をつけるために」

コング!!!!!!!

すると英二は僕を壁に押し倒し、ボーンズとコングの間を通って逃げていった。

『追いかけて！！』

「お、おう！！」

英二……

＿＿＿＿ズキッ……

壁を強く打ったせいか鋭い痛みが走る。

『……胸騒ぎがする。』

よろよろと立ち上がり、英二の行く先に向かった。

どうせコングとボーンズも英二の手助けをしてやるんだろう。

アッシュ……大丈夫かな

右肩を抑えながら外に出て、街中を走った。

こんなに走るなんて久しぶりだな。

周りを見ると、警察のパトカーがうじゃうじゃいる。

汗と冷や汗が交わり気持ち悪さが増してくる。

この時間帯だと恐らく……コニーアイランドだ

コニーアイランドに向けて走っていくと段々と人だかりが多くなっていき、線路の上ではアッシュとオーサーが戦っていた

その傍で英二はアッシュの名を呼んでいた。

そのせいでアッシュは一寸の隙を見せてしまいオーサーに腹を切られてしまった。

このままでは死んでしまう。

そう思ったがアッシュは鋭い目でオーサーの首

言わば、頸動脈。

そこを狙うように首を切った。

とうとうオーサーは線路から身体を出して落ちてしまった。

決着はアッシュの勝ち。

僕は直ぐにでもアッシュの傍に寄りたかったが、上からはヘリコプターとパトカーが。

どうしようもない上、身を隠した。

アッシュ……無事でありますように……

『……あぁ……』