【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ21)

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67話ページ21

そう言うと、アッシュは顔を強ばらせて僕の顔を一切見ようとはしなかった。

『アッシュ、僕が断言するにオーサーとアッシュの戦いではアッシュが勝つよ。

理由を聞きたい？』

「……」

『理由なんてないよ。

僕は必ず君が勝つと思ってるからね。

だからどんなに相手が強かろうがそんなの乗り越えてよ

僕はそう願うよ』

だんだんアッシュの瞳には涙を浮かべて人混みの中、僕をハグしてきた。

アッシュ、大丈夫……

大丈夫だよ

アッシュも人間だからね。

怖いものなんていっぱいあるもんね。

自分達が今何をやってるのかなんて……そんなの……分かりきったこと。

「でも……お前がそれを言ったところでお前とオーサーとは戦わせないからな」

一粒の涙がこぼれ落ちながら僕を見るアッシュ。

『それでもいいさ。

だけど、僕が今言ってきた中で伝わった？

絶対に【死なないで】

死んだら許さないから』

「あぁ……」

不安と悲しみが残る中真冬の下で誓った僕達は片時も離れないよう手を強く握った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿

＿

ギャングが集まる地下の駐車場。

駐車場には、オーサーと仲間がいた。

そして、アッシュと僕。

＿＿＿＿＿＿『準備はいい？じゃあ始め』

二人はナイフを手に取り、鋭い手つきでオーサーはアッシュにナイフを向けていた。

だが、アッシュはそんなの屁でもなく避け、アッシュはオーサーに回し蹴りを食らわせた。

そして、決着は簡単につきアッシュがオーサーの首元にナイフを置いた。

＿＿＿＿「約束どおりこのエリアは俺らがもらう。ここから出ていくか俺らの下につくかあしたまでに決めろ」

オーサーは震えながら仲間たちに手を借りようとしていたが油断も隙もない。

＿＿＿＿＿『アッシュ』

バンッ＿＿＿

オーサーは仲間の銃を奪い取ったが僕の声がけでアッシュが死ぬことは無かった。

＿＿＿＿＿＿＿「!!!!!!!」

そして、アッシュはオーサーの腕を持ち上げナイフで指を四本切り落としていった。

＿＿＿＿＿＿＿『自業自得だな。アッシュ行くよ』

＿＿＿＿＿＿「あぁ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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＿＿＿＿

『……ん……久しぶりに見たな…』

いつの間に眠ったんだろうか。

今頃戦ってるのだろうか。

正直不安だ。

アッシュ……早くこの不安が無くなればいいのに