【BANANA FISH】夜の街に輝く《男主》Ⅱ (ページ3)

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49話ページ3

＿＿＿これは恐怖だ。分かるか？お前の恐怖が今形になって姿を現した。逃れられない悪夢だ

＿＿＿＿こいつを殺せ。八つ裂きにしはらわたを引きずり出せ！それしか苦痛から逃れる方法はない忘れるな！

『くそ……くそ……』

ショーターが怯え切った後は、またよく分からないことをされ、英二はどこかの部屋に連れてかれた。

僕もそれと同様で着替え室？とやらに連れてかれた。

目の前は真っ暗で僕はもう何も考えたくなかった。

今こうしてる際もショーターは危険な目に遭ってるのに……僕は……どうして……こうも……

役立たずなんだ。

タキシードみたいな服に着替えさせられ、目の前にはディノがやってくる。

先程の服と変わっていた。

そして僕を見たあと、

「なんとも……可憐で美しい。」

「まるで人形のようだ……。」

大きな手で僕を触るディノ。

触らないで欲しい。

汚らしい。

でももうそんな気力もない。

どうすればいいのかも分からない。

出来損ないの僕をどうか……アッシュ……ショーター……英二……許して……

まだ力が入らない

ディノはそれに勘づいたようで、僕の腰を支え、まるでエスコートでもするかのようだった。

「あぁ……美しいよ…ノア。

弱りきった身体は、か弱くて……実に愛らしい。」

そんな言葉を無視しながら大きな扉を開きディノの隣に座らせられた。

『いゃ……』

「フッ…初々しい」

アッシュ……

助けて……早く来て……

するとまた大きな扉が開き、マックスと伊部さんが入ってくることに気づく。

「!!!!!!!ノアじゃねぇか！！」

「ノアっ」

『……』

笑顔を返すだけで喋ることはしなかった。

英二が今どうなってるかも分からないのに伊部さんに合わす顔がないからだ。

良かった……安全だったんだね。

「さて、ノアが来て次は主賓が少々遅れているようだが…」

ディノがそういった瞬間、アッシュが出てきた。

アッシュの容姿はいつもよりも美しく、綺麗だった。