43話 ページ47
｢あなた方は……｣
｢俺たちはエイブラハム・ドースンってやつを捜してこの家に来たんだが…｣
｢それは父の弟です。会ったことはありませんが…｣
｢あんた息子だそうだけど親父は名前からして東洋系じゃないな？｣
｢僕は養子なんです。父には子供がいなくて息子にならないか…と｣
『玉のこし』
｢おい……｣
マックスに睨まれた……なんで？
｢でその博士は？｣
｢父は…半年前から行方不明なんです｣
てゆうか、初めてあってたったの数分でこんなに個人情報的なものばらす？
『ねぇその博士の部屋を見せてよ』
そう言い僕達は、博士の部屋を見に行くと酷いぐらい汚かった
｢ひでぇな､警察には？｣
｢届けました｣
｢でも数人警官が来ただけで…｣
｢心細かったろうなぁ…お父さんは行方不明だし…｣
……なんか変なんだよねぇ
｢親父さんがどこへ行ったか心当たりは？｣
｢あの…いったい何があったんです？あなた方はどういう…｣
｢なあこいつの中見ていいか？｣
｢あっはい…でもログインするにはパスワードが…｣
『あ、それ僕やるよ。パスワードとか解くの本当に好きなんだよねぇ』
｢じゃあノエルおいで｣
アッシュに手招きでこっちにおいでとやり、僕はアッシュに近づく
｢できるの？｣
『んー？何とかなるよ』
英二は僕の後ろに来てそういうが少し心配そうに見てくる
そんなに僕子供かな？？
｢皆さまお食事の用意ができておりますが…｣
｢今行くよ｣
｢あいつ調べられるか？｣
｢なんか気になるのか？｣
｢分からない。強いていえば静かすぎることかな｣
『アッシュ達は先にご飯食べてて、僕先にこれやっとくから』
｢ありがとうな｣
『うん』
アッシュはそう言い残し僕一人になった
……1人になると少し寂しいんだけどな
……仕方ないよね
・
・
『ｯｯ!!!!!!』
後ろを振り向くとさっきの黒髪の男の人がいた
｢あ、ごめんなさい……びっくりさせましたか？｣
『後ろから近づかれるのって好きじゃないんだ。育ちが悪いもんでね』
｢ジャスミン茶です。疲れがとれますよ｣
……足音が聞こえなかった……
『あんた、足音立てないんだね』
｢どういう意味です？｣
『そのままの意味だよ』
｢私たち中国人は幼いときから静かに動くようにしつけられますから｣
『へぇ……ショーターはいつもやかましいのに』
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作者名：一ノ瀬 潤 | 作成日時：2020年7月28日 1時
