38話 ページ42
｢まだ帰ってこないよアッシュとノエル｣
｢ここはあいつらの生まれ育ったとこなんだ。心配いらねぇさ｣
ショーターはそう言うけど……一応見てこようかな
｢ちょっと見てくるよ｣
｢おーい！やっぱ俺も行くぜー！｣
｢あれ？もう閉めるって｣
｢もしかしてアッシュとノエルが行ってるんじゃない？あんなこと言っててもやっぱり親子だもん｣
そう思い進んでいくとアッシュとノエルがいた
｢あっまて！様子が！｣
｢アーーッシュ!!!!!!｣
ｽﾄﾞﾝｯｯ!!!!!!
ｶﾞｯｼｬｰﾝ!!!!!!
窓が割れたようだ
｢動くなよ英二｣
｢一体何が……｣
｢決まってる。ゴルツィネの追っ手だ｣
……僕……またあの二人に迷惑かけちゃった…
迂闊すぎた……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
貴方side
くそっ!!!!!!
気付かれた
｢アッシュ、ノエル!!!!!!聞こえるか？こいつらの命が惜しかったら銃を捨てて、出て来るんだ！｣
｢女からぶち殺すぞ。潰れたスイカみてぇになってもいいのか！？｣
『やめてよ!!!』
｢2人に手を出すな！｣
壁越しで見てるから2人の様子が分からない……
くそっどうすればいい……
｢ノエル、銃をあいつらに渡すぞ｣
『っ……うん』
ゴトッ
僕とアッシュの銃はあいつらの手に渡った
『二人を離してよ！』
｢勘違いすんな。命令すんのはこっちだぜ。両手を頭の後ろで組んで中に入れ｣
｢どうした？聞こえないのか？｣
｢言う通りにすりゃいいんだろ！ドチクショーめっ!!｣
アッシュは窓を叩き割り中に入る
｢ノエルっ!!!!!!お前も入れ！｣
『ﾁｯ……分かったよ！！』
僕も続いて中に入る
『地獄に落ちろっ！』
｢親孝行な息子たちを持ってよかったな。親父さん｣
｢いきな｣
ジェニファはあいつらから放たれ僕のそばに寄ってくる
『大丈夫だよ。ジェニファ
巻き込んでごめんね』
｢ノエル……｣
｢馬鹿な奴らだなお前らは。パパ・ディノに逆らって勝てると思うのか？｣
｢……｣
｢まぁいい。生け捕りにしろって命令なんでな｣
その瞬間後ろから車の光が出された
アッシュはその隙を狙って目の前にいた男を足蹴りにした
｢小僧っ!!!!!!｣
男は銃を持ちジェニファを撃った
『＿＿＿え？……ジェニ……ファ？』
ジェニファを見ると胸から血が出ていた
｢逃げろ！ノエル!!!!!!アッシュ!!!!!!｣
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作者名：一ノ瀬 潤 | 作成日時：2020年7月28日 1時
