19話 ページ21
英二たちと別れ数時間だった後、違う部屋に行く
その時背中からゾワッと嫌な予感がした
『ァ、アッシュ……なんか……嫌な予感…する
どうしよう…アッシュ(泣』
｢ノエル……？｣
ノエルの様子がおかしい……だがいつも嫌な予感がある時は泣いて俺に寄ってくる
その嫌な予感も的中していたこともあった
｢どうした？嫌な予感って……｣
ノエルは、弱々しく喋る
『分からないけど……絶対……僕達にとって嫌な事だよ』
アッシュ……最近はあまりこういうのなかったけど急に嫌な予感が来ると怖いよ……
アッシュ……アッシュ
｢大丈夫だ。ノエル＿＿俺がいる。
何があってもお前を守るから｣
『ありがとう……アッシュ』
違うよ……守ってもらうんじゃない……もっとそれより大事なこと＿＿＿
分からない＿＿＿＿分からないよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
『あれ？マックス……どうしたの？何処に行くの？』
マックスは自分の用意をしながら荷物を持っている
｢んあ？あーノエルは知らないか｣
『？』
｢俺ここの部屋から移動すんだよ｣
『え？……なんで…やだよ……』
｢まぁ……な｣
『ァ、アッシュ…アッシュ、マックスと何かあったの
喧嘩でもしたの？』
僕はアッシュの傍まで小走りで近寄りアッシュに問う
が黙ったまま
｢じゃあな元気で｣
そう言いながらマックスはこの部屋から出ていった
僕は何もすることがなかった
アッシュはアッシュで何かの本を読んでいるしマックスはマックスで急に出ていくし……
僕は知らないことが多すぎる＿＿＿
アッシュのことを守ろうと頑張っても、結局はアッシュに守られてばっかだ
知ろうともしれないことが嫌になる……
さっきの嫌な予感も……
知らなければ意味が無い……
そんなことを考えてると図体のでかい男が扉越しにたっていた
｢な〜に2人して難しいこと考えてんだよ。｣
『貴方誰？』
｢あんた誰だよ｣
アッシュはそう言いながら立ち、僕を守るように盾になる
盾にならなくていいよ……僕なんかのために
｢なんだよはねぇだろ(笑)
同居人だぜ。お姫様たち｣
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作者名：一ノ瀬 潤 | 作成日時：2020年7月28日 1時
