14話 ページ16
貴方side
『アッシュ……トイレに行きたいから着いてきて』
｢あぁいいぜ｣
アッシュとトイレに行きさっきまでの汚れを落とす
『アッシュ。別に僕はアッシュを頼ろうとして無いわけじゃないんだよ……』
｢ｯｯ……じゃあなんだ？｣
『僕ね……怖い夢を見るんだ。
アッシュが死んじゃう夢……
僕どんなに頑張ってもアッシュは死んでしまうんだ
だからもしこれが正夢になったら……って考えると……怖いんだ……アッシュは僕の大事なひとりの兄なんだ』
僕はアッシュに抱きつきながら言う
『アッシュ……アッシュ怖いよ』
｢ｯｯ大丈夫だ。俺はずっと、ノエルの隣にいる｣
『本当？ありがとう……アッシュ(泣』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
アッシュside
ノエルがこんなに怯えている姿は久しぶりに見た
泣いてる姿も
そういえばまだ14歳なんだよな
ごめんな。
怖い思いさせて、ノエル……
お前はたった1人の弟なんだ……
1人だけ残すわけなんかない!!!!!!
俺はノエルの体を強く強く強く抱きしめた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
貴方side
食堂に戻りマックスがいる場所に席を着く
『ごめんマックス。先に食べてても良かったのに』
｢あ？別に、んなのどうでもいいよ。
それよりお前たちは大丈夫なのか？｣
『うん！ありがとう』
｢おうっ｣
さっきこぼしたご飯は取り替えマックスが新しいのを取ってきてくれたようだ
ご飯を食べているとアッシュの横から腕に刺青を貼った男が近づく
｢よぉニューフェイス。えらく若いな、幾つだ？｣
｢……｣
｢なんだよ。恥ずかしがってんのか？｣
｢……いねぇと思ったらこんな近くにいたんだなぁニューフェイスちゃん｣
男は僕の顔を見てニヤつく
｢あまりにも小さくて隠れてたから見えなかったよ｣
『………』
｢お前も無視か？｣
男は僕の顎を触り自分と同じぐらいの目線まであげる
『触らないでｯｯ』
するとアッシュは男を蹴り飛ばし僕を守った
｢ノエルに触るな！この野郎!!!!!!｣
『ダメ！アッシュ!!!!!!喧嘩しちゃだめだよ！』
｢何をやってる！！お前ら！！｣
警官も来たようだ
｢痛てぇな！話せよ！馬鹿野郎！｣
『アッシュ!!!!!!お願い、僕も連れてって』
そこから僕はアッシュと独房に入れられた
幸いアッシュと同じ部屋でよかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一ノ瀬 潤 | 作成日時：2020年7月28日 1時
