手記弐拾陸頁目 ページ28
あの後、今日はあまり調子が良くないという恋雪ちゃんにお粥を作ってあげて昼餉を三人で恋雪ちゃんの部屋で食べる事にした。
今日は昨日、家から持ってきた薩摩芋をふんだんに使った薩摩芋尽くしの品書きだった。
恋「この薩摩芋の入ったお粥美味しいわ!」
恋雪ちゃんは、はふはふと熱いお粥を頬張っていた。
『ふふふ、お粥は逃げないからゆっくり食べてね。』
恋「コホッ……ケホッ……」
注意して直ぐに噎せてる恋雪ちゃんの背中を摩ってあげる。
落ち着いた所で、私も食事に手を付ける。
薩摩芋の炊き込みご飯に、薩摩芋の味噌汁、薩摩芋に魚のすり身を挟んだはさみ揚げ、我ながらどれも美味しそうに出来た。
狛「旨い!」
私が味噌汁に手をつけようとした所で、狛治さんの大きな声が響いた。
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?「うまい!……うまい!」
『煉獄さん、美味しいと言うのは十分伝わりますから、もう少し声を落として下さい。他の乗客の方々に迷惑です。』
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一瞬、目の前に居る人が狛治さんではない人のように見えた。
輝く金と燃えるような赤の髪を持つ、威厳溢れるなんだか懐かしい人。
恋「Aちゃん?」
私の顔を覗き込む恋雪ちゃんの声で我に返る。
狛「大丈夫ですか?」
恋雪ちゃんも、狛治さんも心配そうに私を見る。
『ごめんなさい、まだ寝惚けているみたい。……顔を洗ってくるわ。』
箸を置いて、恋雪ちゃん家の庭にある井戸へと二人の視線から逃げるように駆けた。
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主人公(プロフ) - まゆまゆさん» 本作品を見つけて頂きありがとうございます!私も映画見る前はそうでした笑是非ともこれからもご愛読頂けると嬉しいです(^^) (2021年3月26日 15時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やぁ〜、猗窩座とのお話しを探して三千里(はっ?)なかなか書いてらっしゃる方居なくて、見付けたら嬉しくて善逸みたいに汚ない高音でイィヤァァァア〜状態w自分無限列車何も知らずに観に行って猗窩座の第一声で石田彰さんて解って涎垂らしそうな程で、幸せ (2021年3月26日 14時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。やっとこさ1を書き終えました。続編も近日公開致しますので是非ともこれからも応援お願い致します! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 1c0023d245 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 初めまして!この作品大好きで、ずーっと更新をお待ちしてたので嬉しいです!!!はくじさんと早く会えますように( ; ; )最後どうなるのか気になります!! (2021年2月21日 7時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年1月9日 5時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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