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手記拾頁目 ページ12

『恋雪ちゃん、お待たせ……!』





半刻程一人にしてしまった恋雪ちゃんにそう謝りながら部屋に入る。





恋雪ちゃんは布団から出て雪降る冷たい外を眺めていた。





恋「ふふっ、遅すぎて寝ちゃうとこだった!」





そうやって病に冒されていることを誰にも悟られないような年頃の女子の無邪気な笑顔でそう笑った。





お盆から湯呑を三人分下ろして、それぞれの近くに置く。





『ごめんね、狛治さんの手当をしていたの。』





そういって三人一斉に一口お茶を啜る。





恋「そうなのね……けどそれにしても少しばかり遅くないかしら?」





手当てされた狛治さんの姿を見てから、怪しむように恋雪ちゃんは目を細めてみせて私と狛治さんをじろりと見た。





『そっそんなことないわよ!』





狛「そんなことないです!」





恋雪ちゃんの言葉に二人して焦って意図せず同時に返答をした。





恋「へぇ……けど二人共顔がとっても赤いわ!」





そんな恋雪ちゃんの言葉にお互い顔を見合わせる。





狛治さんのお顔は先程手当てした時に見たときよりもっと赤くて、それでまた更に自分の顔に熱が集中するのが分かる。





いたたまれなくなって、私は狛治さんから目を逸らした。





恋「ふふっ……頑張ってね!」





何を頑張るのか、私にはそれが分からなかったけれどそれからはなんとか話題を変えて慶蔵さんが帰ってくるまで三人で沢山の事を話した。





その間に、恋雪ちゃんを挟んで向かい側の狛治さんと目が合う度胸が高鳴って顔が熱くなるのを私は隠せていただろうか。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 猗窩座 , 狛治   
作品ジャンル:恋愛
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主人公(プロフ) - まゆまゆさん» 本作品を見つけて頂きありがとうございます!私も映画見る前はそうでした笑是非ともこれからもご愛読頂けると嬉しいです(^^) (2021年3月26日 15時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やぁ〜、猗窩座とのお話しを探して三千里(はっ?)なかなか書いてらっしゃる方居なくて、見付けたら嬉しくて善逸みたいに汚ない高音でイィヤァァァア〜状態w自分無限列車何も知らずに観に行って猗窩座の第一声で石田彰さんて解って涎垂らしそうな程で、幸せ (2021年3月26日 14時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。やっとこさ1を書き終えました。続編も近日公開致しますので是非ともこれからも応援お願い致します! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 1c0023d245 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 初めまして!この作品大好きで、ずーっと更新をお待ちしてたので嬉しいです!!!はくじさんと早く会えますように( ; ; )最後どうなるのか気になります!! (2021年2月21日 7時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年1月9日 5時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:主人公 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年11月9日 21時

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