期待 ページ31
「終わったぞ」
「え、」
私はあっさりと終わった轟様に少し驚いた。多分今の私の顔はポカーンとしているだろう。すると、轟様は少し笑った。
「もしかして…期待してたか？」
「…！そ、そんなわけないじゃないですか」
口では否定しながらも、心の中では凄く動揺している。もしかして私、してほしいとか思っちゃってた？期待…とかしてたりしてた？
うわぁ恥ずかしい。絶対自分だけだよこんなこと思ったの。実は私、変態なのかも…
それからしばらくして、食事の片付けをする事になった。
「あ、私皿洗いとかやります！」
ご飯を用意してもらったし、せめてこれくらいはしないと。いや絶対する。だって買ってもらったんだし、自分がこんなに甘やかしてもらってどうするんだ。
そう思って勢いよく立ち上がったら、まためまいがした。
「…っ」
今度は倒れることなく、すんでのところでふんばった。
…気持ち悪い。頭がふわってなって、目の前もモザイクがかかったかのように暗くなる。私はそれを拒むかのように、目を手で覆った。
「うわわ、Aちゃん大丈夫！？」
「…だい、じょうぶです…お気遣いありがとうございます緑谷様…こんなのすぐ治ります」
「A、それは治らないぞ」
轟様は立っていた私の腰に手を回してまた膝に座らせた。
嫌だ迷惑かけちゃう。いやこの時点でかけてるけど。意識がある中は、できればそれは避けたい。
「どう考えても大丈夫じゃないだろ。無理すんな。部屋で横になってろ」
「そうだぜ。こうなったのは馬鹿2人のせいだからさ、Aちゃんは変に気にしなくていいの」
優しさ全開で言ってくださる切島様と上鳴様。うう…しみる。優しさは時には武器になるんですよ。
「いえ、そんなことはありません！これは自分の体が弱いだけで…」
「いいから黙って休んどけや」
「へ」
び、びっくりした…急に爆豪様が発言するなんて…。しかも、心配してくださっている…？あダメダメ、失礼だよこんなこと。
「…ほら、あの爆豪が言ってるんだしさ、部屋でゆっくりしてなよ。あ！俺が案内してあげる」
上鳴様はそう言って、こちらへ来た。
「と、いうわけで轟さん。この手、離してもらっていいっすか？」
上鳴様は私の手に回っている轟様の手を掴み、私から離そうとした…が、それがどうも上手くいかない。ギチギチという効果音がつくほどにお互いが譲らぬよう力を入れている。わぁ、凄い力だなぁ()
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ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
