状況 ページ24
うぇ…気持ち悪…。頭くらくらする。目の前もチカチカする。私はゆっくりと起き上がった。
…ひとまずこれ、どういう状況だろう。なんか人が増えてるし、怒られてるし、…それに、知らない人から…なんかされたし。
これ流行ってるのかな。初対面で…その、あれをするとか。私は、少し否定的に思うけどね。だって恥ずかしいじゃん。何で普通にできるの？私は顔が爆発するくらいに赤くなって恥ずかしいのにここにいる人たちは全くその気もないよ。
それとも私が可笑しいのかな？外の世界ではこれが当たり前？先生はそんなこと言ってなかった。でも先生は皆様に平等な態度で示しなさいって言ってたから…失礼のないようにしなくちゃいけないよね。
と、心の中で決めたはいいものの、状況が変わるわけじゃない。さっきからとても物騒な発言が耳に流れ込んでくるのだ。
私、1人だけ置いてかれてない…？
あんなに派手な起こし方をしたのに、私は放置ですか。そうですか、放置ですか。だいたいお姫様って何ですか。私そんな子じゃないです。ましてや反対です。
…あぁ、思い出したらまた顔が赤くなる。何で起きたら顔があるの…。というか思ったんだけど、ここにいる人たちって皆顔が整っているよね。私起きたときびっくりしちゃった。目の前にそりゃあカッコイイ人がいるんだもの。それに、歳もすこし近そう。
学校っていうものがあるらしいんだけど、そこへ行ったらこういう人たちでいっぱいなのかな？女の子とか、いっぱいいるのかな？
私も、行ってみたかったな…なんて思っちゃったりする。友達…1人でもいいから欲しかった。
…やめてやめた！考えるだけ無駄だよね。そもそも私、あそこで死んでたかもしれやかったし。だからあの人たちにはとても感謝してる。
その為にも、私はここで頑張るんだ。生かされた分、役に立たなくちゃ。
というわけで私、小鳥遊A。勇気を振り絞って声をかけてみようと思います。これじゃあいつまでたってもこのまんまだし、あの人もちょっと可哀想だし…ね。
「あ、あのー……」
私は恐る恐る低めの姿勢で言った。……おや？返事がないぞ…？
…アッ聞こえてない()デジャヴを感じるなぁ…
「あの！！」
思いきって大きな声を出すと、物騒な発言やらでざわざわしていたのがピタリと止んだ。そして、全員が此方を向く。
ぐっ…
私はその視線に一瞬たじろいだけど、続けることを決意する。でも、あれ…何話せばいいんだ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
