命令とは ページ22
「……でも、たしかにそれは可笑しいね。まずそもそも、命令ですかっていう質問がくること自体が可笑しい。
普通に生活してたらその質問はしないし、命令だって言われてもそれに素直に従うことは余程のことじゃないとあんまりないよ。
…かっちゃんみたいに(ボソ」
「あ"？」
緑谷は聞こえないように小さく言ったつもりだが、どうやら爆豪には聞こえたらしい。とんだ地獄耳だ。
「い、いや！何も！！」
緑谷は慌てて何もなかったかのように振る舞い、爆豪の顔色を伺う。が、爆豪は舌打ちをしただけだった。どうやら、そんなにお怒りのようではないらしい。
「でもさでもさ！"命令"って言うだけでそれに従うんなら、俺らAちゃんに何でもし放題じゃね？」
ウキウキとした表情で言った上鳴。最後に"何でも"を強調して付け加えた。その顔は下心丸出しだ。
「ま、まぁ…それは僕も…ちょっとだけ思ってた…」
「俺もだ」
「同じく！」
緑谷、轟、切島と順に賛同していく。彼等が同じことを思うのは、彼等の見た目は思春期真っ盛りの男子高校生を想像させ、それは矢張り1人の男だからだろう
「なぁ、爆豪は？」
「何言ってんだテメェら、キメェ。変態か」
「えーうっそ爆豪まじかよ！！てっきり俺らと同族かと思ってた！」
「そうだぜ爆豪！くそっ…もったいねーな。もっとこういうのは上手く使わねーと！」
「かっちゃんがそういうのは意外だ…」
「爆豪…」
爆豪の発言に周囲は騒ついた。誰しもが爆豪はそう思っているだろうと思い、まさかの返答に驚いたのだ
しかし、次の爆豪の発言で前言撤回される
「俺は俺のしたいようにする。それだけだ」
「…ですよねー！うん、知ってた！」
「はは、やっぱり爆豪はそうでないとな！」
矢張り爆豪も所詮は男。欲望にはとことんそれに身を任せるのみ
「でも限度は守んねーとなぁ…」
「ま、それについては流石に皆分かってるっしょ！なぁ皆！」
上鳴の問いに対し、各々は頷いたり、声に出して返事をする。が、1人返事が遅れた者が居た
「……え？轟？」
「…ん？…あぁ悪りぃ。別に分かってるから大丈夫だ」
「いや絶対大丈夫じゃないでしょ！え、何轟くん怖！！何するつもりだったの！？」
「別に何も……。ただ、命令というものがなかったら、顔真っ赤にして恥じらいながらAが抵抗するんだとか考えてたらそれもまた可愛いな、と思ってただけだ」
「轟の頭ん中やべぇ！…分からなくもないけど！」
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ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
