人 ページ3
………入っても良いのかな？
うーん…でもかれこれ10分くらい待った気がする。…入ろうかな？
ドアを開けてみると、これまた鍵がかかっていなかった。え、大丈夫？結構不用心だね、この家。
まぁでもここら辺この家しか無いみたいだし泥棒もいないか。
「お、お邪魔します…」
私は恐る恐る中へ入った。中はとても広くて、大きなシャンデリアがあった。人はいない…
現代の家ではなく、本当に館だ。本に出てくる館みたい。
今時こんなのが残っているんだ…
私はとりあえず人を求めて更に進んでみると、道が左右に二手に分かれていた。
え、どっちだ？右か左か…左にしよう。
歩くたびにギシギシする…。やっぱり古い。おんぼろだ。
あれ、ドアがいっぱいある。いち、に、さん、……うーん分かんない。まだ奥にも続いているみたいだ。
ドア、開けてもいいかな？とりあえず何かしなきゃ何も始まらない。
私は一番近くにあるドアへ手を伸ばし、中を見た。…暗い。カーテンが閉めてある。
あれ、ここだけ和室だ…。畳の香りがほのかにする。
机があって椅子があって、本棚があって、布団がある。あ、だれか寝てる。本当に寝てた…えー昼間だよ…
まぁいっか。とりあえず人見っけ。
寝てるとこ悪いけど起こしても、良いよね？
うん、仕方ない。ごめんなさい。
私はそろりそろりとその人に近づく。
「わ…」
私は生まれて初めて美青年というのを見たのかもしれない。思わず声が出た。
顔が凄く整っていて鼻筋もしっかり通っていて肌はすべすべで…。火傷？の痕がある…痛そう。半分に赤と白に髪の毛が分けてあって、重力に従って髪が顔にかかってる。…サラサラだ
触って、みたい。
そんな欲が出た。
私はその人へ手を伸ばした。
「！……え、あ、ひゃっ」
その人は急に私の手を掴み、布団の中へと引きずりこむ。
この人、寝てたんじゃ…？
というか、ち、近い！私の目の前には彼の胸が見えた。その人は浴衣みたいなものを着ていた。隙間から、肌が見える。さ、鎖骨が凄い…。
一気に顔が熱くなるのが分かった。まず、初めてこんなに人と近づいた…
「あ、あの…！」
私はその人から離れようと布団の中から出ようとした。
「え…」
その人は急に私を抱きしめた。もとから近かった距離が更に近くなって、ゼロ距離になった。
い、良い匂いする…。じゃなくて！
「起きて下さい！」
このままでは私の心がもたない
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ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
