その後 ページ16
「ある程度血を飲んで、ある程度感じさせれば催淫毒も薄まるのによ…貧血になるな、これ」
「あはは…;」
「それに一つ言いたい。お前のその変な性癖みたいなのは、見てるこっちが恥ずかしい」
「しょ、しょうがないじゃん！僕だって何でこんなことになるのか、分かんないんだよ！
Aちゃんのこと見てると…なんかいろんな感情が溢れ出てきて…制御が利かなくなるんだ。
ね、轟くんも分かるでしょ？」
「……それを踏まえてもお前のそれはどう考えても可笑しい」
「ゔ……はぁ。そっかもういいよ。僕はこのことについてはもう半ば諦めてるから」
「そうか…頑張れ」
「くっ…」
轟は普通に頑張れと応援したつもりだが、緑谷はそれがなんだか少しイラっとした。人の気も知らないで…と。
「取り敢えず、中央ロビーへ行こう。皆を待たせてる」
「Aはどうするんだ」
「あ、Aちゃんは…うーん…どうしようか」
「……そこまで運べばいいんじゃねぇか？」
「運ぶ…か。まぁ、それがいいのかな？このままここに残すわけにもいかないし…
あ、でも僕達のしたことがバレちゃう…」
「いや、もうバレてるだろ。血の匂いがしてから大分時間が経ってる。皆薄々勘付いてる筈だ」
「…そうだね。皆には悪いけど一足先に食べちゃったからねー…あ。お、怒られるかな…」
緑谷はこの先のことを想像すると顔が真っ青になっていた。そんなに怖いのだろうか…
「…まぁ、主にあの爆豪だな」
「うぅ…かっちゃんは僕に対して当たりが凄く強いというのに…
ましてやこれは、かっちゃんが買ってきたものをまるで横取りしたようなものじゃないか…
あぁ…詰んだ」
「ふっ…自業自得だな」
「っ君も怒られろ！元はと言えば君が先に手をだしたからこんなことになったんだからね！」
轟は緑谷の発言から少し考える。
「……確かにそうだな。俺が手を出さなければこんなことにはならなかった…すまねぇ」
「…え、あ、べ、別に謝って欲しいわけじゃ…」
「じゃあ、許してくれるか？」
「…う、うん…ってそれとこれとは話が別！」
「じゃあ俺がAを運ぶから先行っててくれ」
「ねぇ人の話聞いてた！？…あ、ちょっと！僕も一緒に行くよ！」
轟は素早くAを横抱きで抱え、部屋を出て行く。緑谷は丁寧に扉を閉めてから轟を追いかけた
「俺1人で大丈夫だ」
「やだよ！轟くん絶対何かしそうだもん。監視だよ監視！というかナチュラルにその役持ってったね…」
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ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
