侵入 ページ15
そしていつのまにか私の頬に添えられた手が頬から首へ、首から肩へ鎖骨へ、だんだんと下がっていく。
「へ……ぁ緑谷様ッ」
そして鎖骨を何度か往復した後、服の中へ手が入る。ちょちょちょちょちょちょ待って待って！！焦る焦る。流石に焦る！
その手は私からみて左のほうへ入ってきて止まる。暖かくもなく冷たくもなく、温い掌が私の身体に密着していた。
幸いにも私の膨らみにはまだ行ってなかった。いや行かれたら困るんだけどね？困るどころじゃないけど。
「……あは、すっごくドクドクしてる。僕で緊張してくれてるんだ。僕でいっぱいになってくれてる。…あぁうれしいなぁ。
真っ白で綺麗で…赤色が良く映える。僕がつけた傷は跡になるのかな？君のその身体に、一つ一つ僕の傷をつけていくのもいいね…」
緑谷様の掌が私の熱でじわじわと温かくなっていく。私の体温と同じになるくらいまでその手はそのままだった
「暖かいね、Aちゃん。僕まで溶けちゃいそうだ。………もっと下へいったらどうなるのかな？」
「…っあ、え、や、待っ」
止まっていた手がゆっくりと、ゆっくりと下がっていく
やばいやばい。どうしよう。やばい。え、本当にやばい待って
急に語彙力が低下する。人間焦ると語彙力低下するんだなぁ…じゃなくて！
ああああああ！どうしよう。そう考えているときにもだんだんと手が下がってくる。頭がぐるぐるした。考えられない。うわあああ。どうしようどうしよう
完全に頭の中がショートし、何かのメーターが限界値まで上がる。その時、私は緑谷様がクスリと笑ったのを最後に意識が飛んだ
「…Aちゃん…？Aちゃーん。おーい……あれ、気絶しちゃってる…
あはは、刺激が強すぎたかな？初めてだったかもしれないね…。あ、そうしたら僕がAちゃんの初めて奪っちゃったってことなのかな。
…ふふ、嬉しいなぁ。これからもAちゃんの初めて、たぁくさん奪ってあげないと…
って痛！」
轟が緑谷の頭に軽くチョップをする。
「…馬鹿かお前。どうみてもやりすぎだろ。俺の時は一線超えたとかどうのこうの言いやがって…勝手か」
「あはは、ごめん轟くん。ほら、つい、ね。つい…」
「ついじゃねぇ」
「いや君も同じこと言ってたよね！？」
緑谷は先ほどとはうって変わり、幾分か明るくなった。というより元に戻った。吸血をする時…Aを襲っている時だけ人が変わる。緑谷はオンオフが激しいのだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
