喋りにくい ページ13
「…へ、みろりや…しゃま…」
口の中に指を入れられたかと思うとそのままかき乱された。
最近は舌、次は歯形に沿ってくるくると回す。
「ひゃめて…く……だしゃい。…みろ、りやしゃまのゆび…が、きたな…いでしゅ。」
うん、本当にちょっとやめてほしいな！まともに喋れないよ！それに私の口なんかに手を突っ込むなんて…絶対緑谷様の指絶対汚いよ…
「え…？Aちゃんに汚いところなんてあるわけないじゃない。
こんなにも純粋で…汚れも知らないような身体なのに。
…それよりもAちゃんの口の中ってすっごく暖かいね。それに、何だか指が吸い付くみたいだ。」
そう言って、更に私の口をかき乱した。
「…ん……ぅあ」
グチュ、グチュと私の唾液の音が部屋に響く。
「ふふ…。君の真っ赤な顔に…涙目な目。その小さな口からはよだれがでてる。
やだなぁ、そんなもの欲しそうに僕を見ないでよ。今の君の姿、すっごく唆るんだから。」
よだれでてるの！？気づかなかった…
いや、ね？力が入らないんだってば。しょうがないよね。
ていうか私そんな目で緑谷様のこと見てたのかな。普通に見てるつもりだったけど…
何故か緑谷様の目にはそう見えてたっぽい。
私はそう言われると意識してしまうので緑谷様から目線を外した。そしたらふと、轟様と目が合う。
「…！」
そうだった。轟様居るんだった！いやちょっとまって、おかしくない？普通に考えてみて。
どういう状況これ。
轟様は何で平然とこっちを見ているのさ。
「こーら、どこ見てるの？」
緑谷様は目線を外されたことに対し、すぐに気づいた。そして、私の視線の先を見る。
「あ、いや…」
…まずい。何がまずいのか分からないけどそう感じた。
「……ふーん轟くん、ね」
予想通り、更に緑谷様の雰囲気が怪しくなった。危険な方にどんどん濃くなっている…
「ねぇ…今は僕だよ？何他の男なんか見ちゃってるの？…僕だけを見て。僕のことだけを見て。僕のことだけを考えて。
……ってあぁいや、違う。まだ足りないんだ。
そうだ…もっとスればいいんだ。そうすれば君は僕のことだけを見てくれる。そうだよ。もっとスればいいんだ！
…あははは！ーー早く僕に堕ちて？A」
目の焦点が合っておらず、目に光のないまま私にそう言う緑谷様。
次の瞬間、口から指が抜かれ今度は唇そのものが何かに当たる。それが緑谷様の唇だということを理解するには時間がかかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハムハム - 初読みです！感動しましさこれからも更新頑張ってください！ (2020年2月4日 22時) (
レス) id: c324355dea (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 初めて読んだけどすごく面白かったです！更新待ってます！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: d25bce6588 (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ここは逆に上鳴に勝ってほしい (2019年6月13日 23時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
轟轟 - 続き楽しみ 早く更新してね。ドキドキする 私も 夢主になりたいー (2019年5月9日 21時) (レス) id: e8d8b5ba4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あみ | 作成日時：2019年2月17日 14時
