自販機事件【北信介】

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私は現在、3年生の階に来ています…。そして、7組の教室の前にいます……。本当はメッセージでも良いかなと思った(というか直接言いに来る勇気が無かった)んだけど、私の教室のはずなのに違うクラスの治くんに思いっきり教室追い出されたので勇気を出して来ました。




うぅ…どうしよ……とりあえず、北先輩探してみよ……




「あれ、いつも信介に差し入れ来る子やん。こないなとこでなにしとん？」




「はいっ！？！…えっと、おおみみ…？先輩…？」




びっくりして話しかけられた方に振り返ると、長身ばかりのバレー部の中でも更に背が高くてよく目立つ、確か練習中に"おおみみさん"とか"れん"とか呼ばれていた人が立っていた



「おぉ、名前知っとったんか。ほな改めて、大耳練や。よろしゅう」




「山田Aです！よろしくお願いします」




「7組の前に居るっちゅうことは、信介になんか用か？」





「あっ、えっと、一応、そうなんですけど……」




私がなかなか言えずにいると大耳先輩はなにか察してくれたようで、「信介ならさっき先生の手伝いしとったからもうすぐ帰ってくると思う。ちょい待ってれば会える」と言い残して教室に入っていった。





「あ、ありがとうございます…！」




授業まであと5分程度、まだ教室までは間に合う時間だ。3分前になったら流石に戻らないとな。








私は北先輩が来るまで待っていた。いや、正確には待とうと思っていた…のだが、なかなか来ない。そしてもう授業3分前になる。今日は諦めて戻るか、と私は階段の方へ歩きはじめた。





「ん、Aなにしとるん？」





タイミング良く階段を上がってきたのはなんと私がずっと待っていた北先輩だった。




「き、北先輩！」




「？？なんか用事あったんか？」





やばい、めっちゃ緊張してきた、でももう時間ないし、この休み時間逃したら次はもうお昼休みだから誘いに来れないし…ああもう勢いで言っちゃえ！！！！！





「あ、あの！！今日のお昼、一緒に食べませんか！！？」

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