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久しぶりの差し入れだから少し緊張するな……。
私は1ヶ月ぶりくらいに体育館を覗いていた。今日は観覧可能日らしい。前までは完璧に把握していた観覧可能日も、しばらく差し入れをしていなかったのでわからなくなっていた。
「ナイスキー」
透き通って綺麗だけど、やっぱり男の人なんだなってわかる低い声が聞こえた。見なくてもわかる。北先輩の声だ。チラッと体育館の扉から覗いてみると北先輩がいた。
あー…やっぱりかっこいい……。
久々に見たから割増でかっこよくみえてるのかな…なんかいつもよりキラキラして見えるんだけど…!
丁度私が覗いているタイミングで休憩に入ったようだった。あ、今北先輩ちょっとこっち見た…??
「Aー!!!!」
私の名前を呼びながらこっちに走ってきたのは治くんだった。
「治くん、お疲れ様」
少し気まずさは残るが、きっと治くんは私に気をつかって普通に接してくれようとしているのだろう。
「北さん見に来たん?」
ニヤニヤしながら治くんはそう聞いてきた
「ち、ちが!!……わないけど…。」
「なんや〜、俺ん事見に来てくれたんかと思ったわ〜」
「ちょ、治くん!その、えっと…」
正直、どういう反応をしていいかわからなかった。私は治くんの告白を断った。「そんな訳ないじゃーん!」とか冗談で言えるような度胸は私には無い。
「俺な、決めたんや。Aのこと諦めへんって。あぁでも困らせるつもりはあらへんから安心し。」
「え、っと…それってどういう…??」
治くんが言ってることがいまいち理解できなかった。すると治くんはそんな私の様子に気づいてすぐに話し始めてくれた
「告白したときも言うたけど、まあ応援するっちゅうことや。俺が恋のキューピットになったる」
「恋の…キューピット……????」
「せや!本当はお昼一緒に食べたとき、北さんと何かあったんかなと思って聞こうとしてたんや。まあ北さんの様子みてなんとなくわかったけどな。」
「え!そうなの?!…ごめ「謝らんで」」
あ…、そうだよね。何回もごめんねって言うよりも…
「治くん、ありがとう」
「フッフ、どういたしまして。さて、こうなったら早速作戦会議や。まずは嫉妬大作戦!!!」
「嫉妬…大作戦…???」
治くんは何を言っているのだろうか…。
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かゆぅ(プロフ) - リオさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです!!本当にモチベ上がります(´;ω;`)ありがとうございます!!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 北さん推しなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!!!!めっちゃ可愛い北さんをありがとうございます。。。更新頑張ってください!! (2021年1月19日 0時) (レス) id: 13b0fdde50 (このIDを非表示/違反報告)
かゆぅ(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(´;ω;`)更新頑張りますのでよければこれからも読んでやってくださいm(_ _)m (2021年1月15日 11時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 北さんが、初々しいですね~♪可愛い北さん大好きです!!更新待ってます!! (2021年1月15日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かゆぅ | 作成日時:2021年1月4日 21時