33 ページ33
「あ…、山田か。すまんな。少しぼーっとしてたわ」
北先輩がぼーっとするなんて珍しい…何かあったのかな??いつもより少しだけ下を向いて歩いてるし、部活のことで悩み事があるとか…??
「あ!北先輩!これ差し入れです!今回はクッキーを作ってみました!」
「ああ、ありがとぉな…」
やっぱり今日の北先輩は珍しい。ぼーっとしてるっていうのもそうだけど、それよりも考え込んでるような…
「あの、北先輩。もし悩み事とかあるなら聞きますよ!!?あっ、でも私そんなにいい事とか言えないから相談相手にならないかもですけど……!!」
「すまんな、これは少し俺ん中で考えなあかんことだと思うから暫くは自分で考えてみるわ。どうしてもってときは相談するな。ありがとさん」
少し笑いながら北先輩はそう言った。私はいつも通り北先輩と一緒に帰った。その時、少しくらい私を頼ってくれてもいいのに…と欲張った感情を持っていることに気がついた
あれから1週間か…いや、2週間はたっただろうか。北先輩と帰る回数は少なくなり、少し距離が遠くなっているような気がした。
はぁ……でも北先輩は今大変なんだろうな…前悩んでたし、私が頻繁に差し入れ持って行ったら考えるにも考えられないよね…1人で考えなきゃいけないことってなんだろう…
「おい、A」
「はいっ!!」
急に話しかけられたので誰かと思うと、そこにいたのは治くんだった。
「ど、どうしたの治くん」
「今日の昼、一緒に食わん?」
一緒に……???え、?私殺されない…???差し入れはまだしも一緒にお昼はファンに殺されるよね??
「い、いやぁ……ちょっとお昼は、うん」
「なんや都合悪いんか?」
「そういう訳じゃないんだけど…まあね…私なんかが治くんと一緒にご飯食べてたら、宮兄弟ファンに殺されるんじゃないかと…」
「あほ、そんなんないわ。あったとしても俺が守ったるから安心せぇ」
この後も抵抗してみたものの結局治くんに負けて一緒にお昼を食べることになった。中庭にしようと言われたが、中庭なんていつ誰に見られて暗殺されるかわからない。私は校舎裏にあるベンチで食べようと提案し、校舎裏で食べることになった。
治くん急にお昼誘うとかどうしたんだろう…なんか用事でもあったのかな?まあお昼になればわかるか…
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かゆぅ(プロフ) - リオさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです!!本当にモチベ上がります(´;ω;`)ありがとうございます!!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 北さん推しなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!!!!めっちゃ可愛い北さんをありがとうございます。。。更新頑張ってください!! (2021年1月19日 0時) (レス) id: 13b0fdde50 (このIDを非表示/違反報告)
かゆぅ(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(´;ω;`)更新頑張りますのでよければこれからも読んでやってくださいm(_ _)m (2021年1月15日 11時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 北さんが、初々しいですね~♪可愛い北さん大好きです!!更新待ってます!! (2021年1月15日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かゆぅ | 作成日時:2021年1月4日 21時