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物凄い形相で治くんに話しかけていたが私を見た瞬間、ポカンとした表情になり、少し安心したような顔をした。
「ツム、声うるさいわ」
「なっ!!!!?!…それ、Aちゃんから貰ったん?」
「おん」
「あ、変なものとかは入れてないので大丈夫です」
私は治くんの話を思い出し、誤解されないように宮くんに話しかけた。
「いや、北さんが差し入れ受け取ってるから大丈夫なんは知っとるけど、なんでサムに差し入れするん?」
「それは…」
なんとなく、言っていいのかわからなくて少し戸惑ってしまった。宮くんは治くんが差し入れ食べるの止めてるみたいだし…
「それは俺が頼んだからや」
「そうなん?!はぁ…まあそれならええけど…」
たしか宮くんの方がお兄ちゃんって聞いた気がする。意外と面倒見がいいところあるし、そういうところを見るとやっぱりお兄ちゃんっぽいな。よくうるさいとか精神年齢幼稚園児とか聞くけど…
ていうか北先輩、全然来ないな…もしかして今日は休み…とか……??
「ねぇ、治くん。北先輩って今日は休み?」
「ん?…あぁ、北さんなら鍵当番やで」
「じゃあまだ部室にいるの?」
「多分な。あ、でももう部員全員出てきとるし、軽く体育館の点検しとるかもなぁ。」
「せやな、北さん鍵当番のときは体育館チェックしとるからな。そろそろ来ると思うけど行ってみてもええんちゃう?あと、サムのこと治って呼んでるんやったら俺のことも侑って呼んでや」
「じゃあ、侑くんで。教えてくれてありがとう!体育館の方に行ってみるね」
「またな、A。差し入れめっちゃうまかった」
「次は侑くんにも作ってきてな〜???」
宮くんは冗談っぽくそう言って、治くんと一緒に帰っていった。私はとりあえず、体育館の方へ足を向けた。だが、校門から体育館への道の角を曲がると北先輩がいた。
「北先輩!!!」
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かゆぅ(プロフ) - リオさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです!!本当にモチベ上がります(´;ω;`)ありがとうございます!!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 北さん推しなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!!!!めっちゃ可愛い北さんをありがとうございます。。。更新頑張ってください!! (2021年1月19日 0時) (レス) id: 13b0fdde50 (このIDを非表示/違反報告)
かゆぅ(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(´;ω;`)更新頑張りますのでよければこれからも読んでやってくださいm(_ _)m (2021年1月15日 11時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 北さんが、初々しいですね~♪可愛い北さん大好きです!!更新待ってます!! (2021年1月15日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かゆぅ | 作成日時:2021年1月4日 21時