自販機事件【北信介】

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「俺にも差し入れ作ってくれへん？？」って、はい？？？？？




「えーっと…ごめん、なんで？？」




「なんでって冷たっ。ええやん作ってくれても！部活終わりは腹が減るんやで？」




「あ、そういう意味のなんで？じゃなくて、宮くんは私以外からもたくさん差し入れもらえるよね？」




そう、そこが1番疑問であった。なんて言ったって宮兄弟。差し入れの数は尋常じゃないって前に聞いたことがあるし、実際観覧可能日にギャラリーに行くと焼き菓子やチョコなどが入っているであろう小さな袋を持ってる子がたくさんいる。私が作らなくたって色んな子から貰えてるはずなのに…




「あー、あれな。俺は食べたいんやけど、何が入ってるかわからんから食うなって毎度ツムに止められんねん！けど、Aちゃんが作った差し入れは北さんが受け取ってるから変なもん入れてへんっていうことやし、ツムに文句言われへん名案やって思ったんやけど」




あ、なるほど。普通に食欲旺盛な感じか。
ん…？待てよ……？？？




「え…変なもの入ってたことあるの…？？」




「まぁ髪とか色々な。でもあれが1番怖かったわ、高校入学したばっかの頃に小さなぬいぐるみんキーホルダーもろたと思ったら中に盗聴器が入っとったやつ」




「ひぇっ………」




いやこっっっわ………。宮兄弟ファンこっっわ…………。全員がそういう人じゃないってわかってるけど過激派こわ……



「あ…じ、じゃあとりあえず明日北先輩に差し入れする予定だったから宮くんの分も持っていくね」

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