検索窓
今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:74,923 hit

24 ページ24

北side

山田が見に来てることは気づいとった。いつもより顔色が悪くて少し心配やった。また睡眠不足なんかなとか、単純に週の終わりやから疲れが溜まっとるんかなとか。でもそんな心配がもっと大きなものになった。




「休憩!次は試合形式で練習やるから休憩中練習せんとちゃんと休めや」



「「「「ウィッス!!!」」」」



山田…大丈夫やろか…。



ギャラリーの方に視線を向けるが山田の姿が無い。まさか体調が悪くなって帰ったか?と思いながら辺りを見渡していると、階段から降りてくる山田を見つけた。その時、山田が急にしゃがんだので俺はとにかく急いで駆けつけた。




「山田…!」




「あ…、き、た先輩…??」




やはり体調が悪いようで、喋るのも辛そうだった。



「無理に喋らなくてええよ、保健室まで歩けるか?」



そう聞くと山田は申し訳なさそうに首を振った。




「ほな俺がおんぶして連れていくから、ちょい頑張ってつかまってくれへん?」




山田が頑張ってくれたおかげで無事におんぶすることができた。





「北先輩、すみませ…ん……」




「気にすんな。それより今は自分のこと心配しとき」



体育館から保健室までは距離が少し離れているができるだけ山田を揺らさないように早歩きで保健室に向かった。








「恐らく貧血ね。落ち着くまで少し寝かせてあげましょう。」



「わかりました。ほな俺は部活戻りますんで失礼します。部活が終わったらまた来るんで、もし目ぇ覚めて体調が大丈夫そうやったら帰らず俺の事待っとるように言うてもらえませんか?」



「わかったわ。伝えておく」



「ありがとうございます。ほな失礼します」



俺は保健室を出た。山田は貧血か…。お母さんが出張中で実質一人暮しって言うとったし、ちゃんと食べれてへんのやろか…



そう考えながらも、もう少しで休憩時間が終わってしまうことに気づき急いで体育館に戻った。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かゆぅ(プロフ) - リオさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです!!本当にモチベ上がります(´;ω;`)ありがとうございます!!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 北さん推しなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!!!!めっちゃ可愛い北さんをありがとうございます。。。更新頑張ってください!! (2021年1月19日 0時) (レス) id: 13b0fdde50 (このIDを非表示/違反報告)
かゆぅ(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(´;ω;`)更新頑張りますのでよければこれからも読んでやってくださいm(_ _)m (2021年1月15日 11時) (レス) id: 7bf4457544 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 北さんが、初々しいですね~♪可愛い北さん大好きです!!更新待ってます!! (2021年1月15日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かゆぅ | 作成日時:2021年1月4日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。