【HTF】猿夢

猿夢3 ページ4

※再びカドルス目線※

「あれ…ここってどこだろう？」

今、僕が立っているのは揺れる電車の中。

この列車には僕以外に人はいない。


すると、隣の列車から聞き覚えのある声がする。
僕はいつも履いているうさぎのスリッパを動かし声のする方へ向かう。


ガラガラガラガラ……


「か、カドルス！」

静まり返った列車の中で一番最初に口を開いたのはギグルス。
今まで怖くて泣いていたのか目元が赤く腫れている。

この列車の中には全員いるみたいだ。
さっき何処かへ飛んで行った英雄さんもいる。

みんな、急に目が覚めたらここにいたらしい。

そのせいか、パニックになってる。
パニックを収めようとするも、僕の声は震えみんなの声で掻き消されてしまった

つられて、僕も怖くなりギグルスとトゥーシーと涙を流す。
フリッピーさんなんか、半ば覚醒している

そんな中大きな声を出す英雄さん

「みんなっ！落ち着いて…！怖い気持ちは僕も同じだ！」

英雄さんのフォローのおかげで落ち着いた。

その直後


ピンポンパンポーン

「あ〜テステス、聞こえてますかぁ？？んんー、まぁいいや」

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