猿夢25 ページ27
「嘘だろ...ギグルスギグルスギグルス!!!」
倒れこんだ彼女の体と首を抱え揺らす。だが、彼女の瞼も何処もピクリとも動かない
涙が雨のように溢れる
呼吸がうまくできない
まだ何も伝えてないのに
どうして彼女がこんな目に、どうして僕は助けに行かなかった。怖かったから?違う、死にたくなかったからだ
英雄さんたちの焦った声が聞こえるけどそんなのどうでもいい
今までで一番自分を憎いと思った。好きなのに大好きな人一人も守れないなんて最低だ
「あはははっ、こりゃあ愉快愉快!!!」
突然笑い声をあげるA。お腹を抱えて爆笑した後目尻の涙を拭って僕の目の前でしゃがみこんだ
僕は警戒するように体を小さく丸めた。彼女を抱えながら
「ふぅ、いやあ可哀そうですねぇ。好きな子が目の前でこんな醜い姿になっちゃうなんて。」
僕の中で何かが切れるような音がした
「....が....んだろ....」
「え?よく聞こえませんね?」
僕はばっと顔をあげてAの胸ぐらを掴んだ
「お前がやったんだろ!!お前が、皆を殺したんだろ!?ギグルスだってお前の仕業じゃねぇか!!!!返せよ!彼女を...みんなを返せよ!!!」
ギグルスを片手で床に置きもう片方の手で殴ろうとする、Aにはそんなことは効かないとわかってても
だけど僕の拳はあっさりAのみぞに当たった。
きっと突然のことで反射神経が働かなかったんだろう
「う”っ...」
Aがよろめきながらお腹を抑え立ち上がる。そして綺麗な青い瞳が怪しく光り血のような赤に変わる
「貴方よくもやってくれましたね?ガキの分際でゴチャゴチャ言ってんじゃねぇよ!!」
そして僕に飛びつくように走り向かってくる。嗚呼僕も死んじゃうのかな。そう思いギュッと目を瞑る
が、何も痛くない。即死か何かか?そう思い恐る恐る目を開けると英雄さん二人がAを押さえつけている
「はなせっ...触るな!!!!」
「離したら君はカドルスに襲いかかるだろう?」
「文句あるのかよ!!!!」
「あるにきまってる」
赤英雄さんは片腕がない状態でAを睨むみながらもう片方の腕でAの腕を掴む。そして思いっきり力を入れたためゴリっと鈍い音と共にAの腕の骨は粉々になったっようだ
「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
痛いのか叫び涙を流し、必死に抵抗する。僕は何していいのかわからずジッと見てると英雄さんが僕の方を見て「さっきはよく頑張った」といいにかっと笑う。
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クイーンオシュア - 黒幕の私が言うのもなんですけど、キャラの犠牲なくしては語れないよね、ハピツリ。 (2016年4月13日 4時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
つなかん(プロフ) - 春宮紅日(*´`*)さん» あれっそうだったんですか?!わざわざ情報ありがとうございます〜!! (2015年9月17日 16時) (レス) id: 9360ca3496 (このIDを非表示/違反報告)
春宮紅日(*´`*) - あ、そういえばドント君にはクリプトナッツは効かないらしいですよ! (2015年9月9日 7時) (レス) id: 3fc559cfe6 (このIDを非表示/違反報告)
つなの缶詰(プロフ) - 春宮紅日(*´`*)さん» 作者のつなかんです!(ちょっと作者の事情で垢かえました) コメントありがとうございます!ほかの作品も見ていただきとても嬉しい限りです!これからも頑張らせていただきます! (2015年8月21日 10時) (レス) id: f56471eaf2 (このIDを非表示/違反報告)
春宮紅日(*´`*) - おもちろいでちゅ♪他の作品も見ました!面白いです!頑張ってください!! (2015年8月11日 22時) (レス) id: 3fc559cfe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未確認生物((元初夏)),つなかん x他2人 | 作者ホームページ:ないよん〜((
作成日時:2014年10月28日 22時