第5話 過去 ページ8
おんりー side
qn「お邪魔しまーす。」
足を踏み出し中へと進む。
今となっては見慣れた光景。
リビングへ入りいつもの席に着く。
?「ふふっ、もう、あなたがここにくるのも、慣れちゃったわね。」
qn「ふふっ、そうかもですね。」
静かに2人で笑い合う。
彼女はさくら。今、学生の間で密かに噂になっているアイドルだ。
実はここに引っ越してきて間もない時、周りの雰囲気に馴染めなくて。
そこでさくらが自然に笑うことのできるように教えてくれたんだ。
まあ、さすがアイドルって感じだよね。
sk「で、今日はどうしたのかしら?」
でもさくらは大人しくて、物知りで、すっごく真面目で。
話が合うんだよね。
だからこそ、安心できるって言うか。素直に物事を相談できる。
qn「あの、幼馴染のことなんですけど。」
実は、さくらには一度Aについてちょろっと話したことがある。
その時に、「いい幼馴染ね」って言ってくれた。
sk「あら、人間関係かしら?」
qn「これは、Aと出会った時のことなんですけど…」
そう言って自分は、Aと初めて会った時のことを話し出した。
〜何年も前〜
自分もAも、まだ5歳の時。
その時は人と関わるのが苦手で、うまく表情も出せないし、喋ることもあまりなかった。
そこで親が、何かのきっかけとなればって自分を遊園地に連れ出したのが始まりだった。
ほら、ジェットコースターとか、お化け屋敷とか。そういうので表情を出す人もいるでしょ?
まあ、結果それでホラーとかお化けがトラウマになって苦手になっちゃったんだけど。
そこで自分、迷子になっちゃって。
怖くて、悲しくて、泣いて。
その時は迷子センターとかも知らなかったから、もう、いろんな感情がごちゃ混ぜで。
それまでは、怖かったり、悲しくなったこともなかったし、もちろん泣いたこともなかった。
全ての感情が初めてで。
その気持ちがなんていう名前なのかも知らなくて。
自分がどうなってるのかもわからなくて。
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて。
そんな時に、一人の女の子が、手を差し伸べてくれた。
それが、Aだった。
その時のAはひたすら笑顔が眩しくて。
自分には、それが理解できなかった。
ns『だいじょうぶ?わたしはね、Aっていうの!あなたは?』
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らん - 初コメ失礼致します。頑張ってください!応援してます! (2022年1月18日 19時) (レス) id: 3d8a683fcf (このIDを非表示/違反報告)
るる - 忙しい時は無理せず休める時は休みましょ!ゆっくり待ってますので!! (2022年1月15日 22時) (レス) @page13 id: 820be1a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ葉ありあ - 桜木よつばさん» 桜木よつばさん!プリ小説の方も占ツクの方も作品見させていただいてます!いえいえ私は小説となると長編しか書けないんでw短編書けるのすごいと思います! (2022年1月10日 21時) (レス) id: cebeea562d (このIDを非表示/違反報告)
桜木よつば(プロフ) - 初コメ失礼します! 文才分けてください(え)自分そういう系の小説書けないんで尊敬します……! これからも楽しみにしてます! (2022年1月10日 20時) (レス) @page9 id: ff2806488f (このIDを非表示/違反報告)
四ツ葉ありあ - るるさん» 初めまして〜返信が遅くなってしまいすみません!今日は暇なんで2本投稿しますね!コメントありがとうございます! (2022年1月7日 8時) (レス) id: cebeea562d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありあ | 作成日時:2022年1月6日 20時