8話 ページ10
ユン「もっ〜、どこにいってたのさ!」
ゼノ「ぼうず〜すまぬ〜すまぬ〜」
ユン「思ってないでしょ…」
ジェハ「そういえばゼノ君。君は前に此処に来たことあるのかい?」
ヨナ「なんでそんなこと聞くの?」
ジェハ「赤獅子にあったんだよね」
キジャ「何故連れてこなかったのだッ!」
ユン「それより此処に来たことあるって本当?ゼノ」
ゼノ「一度だけ、娘さんたちに会うずっと前にね」
ハク「土地勘があるってことか?」
ゼノ「そこまでではないよ。けど…前に来た時はもっと綺麗な所だった」
キジャ「今も充分綺麗ではないか」
ゼノ「木霊の数が減ったな〜て、思って」
ユン「その話は森を抜けてから」
ユンがそういうと、ヨナ達は森の入口まで歩いていった。
森を抜けると、大きな湖がありその近くに島が見えてきた。周りは刺々しい木の堀に囲まれており、黒い煙が立ち上っていた。
ユン「見えた!あれが“鉱山島”」
ヨナ「あれが…鉱山島」
シンア「あそこ…舟がある……人もいる…」
ゼノ「ほんとだ〜。お〜い」
ゼノが大声を出したのを聞いて、舟の近くにいた人がこちらを見た。振り向いた人たちは、こちらを見て目を見開いていた。
村人「人だ…あの森から人が出てきた……」
ヨナ「あの、私たち鉱山島に行きたいの」
ユン「だから、舟に乗せてくれない?」
村人「旅人かい?それとも、もののけの類かい?」
ユン「えっ〜と、こいつらは生まれつきで…」
村人「そうかい、可哀想に…よっしゃ乗りな嬢ちゃん達、わしが乗っけて行ってやろう」
ハク「さっき、もののけの類かいて、聞いてきたが出るのか?」
村人「そうさね〜、出るというより祟りに近いのかもね」
村人「島(彼処)に泊まるなら、気おつけなさい。特に、お嬢ちゃんとえーと「ユン」ユン君と黄色の髪の兄ちゃん」
キジャ「ユンたちがどうしたというのだ?」
村人「島には子供がいないんだよ。子供が生まれれば攫われ、旅で来た親子でも子供だけ攫われるんだよ、鬼姫に」
ジェハ「もしかして、お面をつけた子かい?」
ジェハがそういうと、驚いたのかはたまた動揺しているのか、村人は一瞬硬直した。
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いまづき(プロフ) - この話凄く面白かったです!再新頑張ってくださいp(^-^)q (2018年5月8日 22時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月10日 22時) (レス) id: 5cbe7993a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2018年2月10日 22時