夢を求めるヒーロー科〈ヒロアカ／合作〉 (ページ4)

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戦闘シュミレーションページ4

前の子達が戦闘を行ってる様子を他の皆はモニターを通して見ていた。

瀬｢俺切島が勝つに1票！｣

尾｢僕は障子かな。切島の裏をつければイケそうだけど｣

皆は対戦の実況をしたりどっちが勝つかに賭けたり考察したりと色々な事をしながら見ていた。

一方、私は全く休まらなかった。

だって相手は万有さんだ…しかもここは運動場γ…
工業現場のような障害物が多い所は彼女の得意分野な筈

麗日さんの様に浮かしたりが可能なのだから相性は最悪…
私の霧は物を動かすには特化してない。

霧｢…どーするか｣

霧咲は脳内で対戦シュミレーションをした。

彼女の重力操作は触れた物に作用する。
とりあえずそこを考えれば触られる前に戦闘不能にさせちゃえばいいが、スタート位置が離れているのだから無理だろう。

それに彼女の個性の応用はかなり凄い。
手足の重力を操作すれば通常で殴ったりするより遥かに威力が違う。
オールマイト相手でも戦えていた。

比較的戦闘を避けてオールマイトを相手にした私とは全然強い…

だけど…

同時に個性的な相性なら私が有利…

…昔みたいな暴走がなければの話だけど

・

オ｢勝者、轟少年！｣

何組かの戦闘が終わって、着々と霧咲と万有の出番が近付いてきた。

いくつかの戦闘プランは考えておいたけど、それが実施されるかは状況次第だ。

オ｢次！霧咲少女vs万有少女！｣

とうとう2人の出番が来た。

霧｢万有さん…｣

霧咲はスタート位置に向かおうとする万有に近付いた。

霧｢授業とかそんなとかじゃないけど…
お互い悔いのないように頑張ろうね｣

霧咲は万有に握手の意味で手を出した。

万｢…そうだな。悔いのないようにな｣

万有は軽く霧咲の手を握った。

1回戦目が始まる前、万有さんが話しかけてくれた時は少し嬉しかった。

いつも無表情で何を考えてるか分からなくて話しかけづらかった。
麗日さんに取り合ってもらおうと思ったけど…それすらもしづらかった。
だから私からも話しかけようと思った。

放課後…ちょっと話したいな。

でも何だ…？

彼女は少し私と似ていた。

霧咲は特殊マスクを口にはめると、万有とは反対のスタート位置に向かって歩いていった。