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５−２ ページ9
午後も携帯を気にしていたけど、
佐久間からの連絡はなくて、
そわそわしたまま、１日の仕事を終えた。
連絡できないほど調子悪くなってるんじゃないか、
心配で、家に戻ると佐久間の部屋に直行する。
眠っているかと思って、そっとドアを開けると、
こちらを向いていて、ゆっくり起き上がった。
抱きしめていたペットボトルを離すと、
こちらに向かって手を伸ばす。
近づくと、ギュッと抱きしめられた。
佐久間「阿部ちゃん、おかえり」
阿部「ただいま、佐久間」
俺もギュッと抱きしめ返す。
まだ、いつもどおりとはいかないものの、
わりと元気になっていて、安心する。
横に転がったペットボトルを見て、ふと思った。
阿部「もしかして、ペットボトルは、
俺の代わり……とか？」
顔は見えなかったけど、腕の中で頷いたのを感じて、
さらに強く抱きしめた。
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作者名：アクモ | 作成日時：2022年8月4日 0時
