ジミンさんは狼でした。 (ページ2)

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episode 2 ページ2

ナムさん、ユンギさん、ジンさんが楽屋に戻ってきて

テテさんの「そろそろ帰ろっか」という言葉で

みんなが帰りの荷物をまとめはじめる。

『ジミンさんっ、起きてください』

「ん……ぅぅ…。」

『ジミンさん？』

なかなか起きないジミンさんを呼びながら

私はジミンさんの顔にかかる髪を触る。

「ちょっと、Aくすぐったいよ」

ジミンは、ぱっと目を開けると
ニヤニヤしながら私を見つめる。

『えっいつからおきてたんですか？』

「Aが楽屋に来た時くらいかな
顔近づけて見てきたり、顔触ってくるから寝てるフリしちゃった」

ジミンさん起きてたんだ…

「俺のこと可愛いって言ったのも」

『んなっ…』

どうしよう、聞かれてたなんて…恥ずかしい…。

「かわいいじゃなくて、かっこいいは言ってくれないの？」

ニヤニヤしながらいじわるな質問をするジミンさんは

恥ずかしくて下を向いた私の顎に人差し指で触れて

顔をクイッと持ち上げる

『そっそれは……っ』

顔をあげるとジミンさんの顔がすぐ目の前にあってドキドキして

言葉が出なくなる…。

そんな私をみてジミンさんは

「冗談だよ、帰ろ。」

と言って立ち上がる。

この気もちはなに？

今日の私は疲れてるのかも

こんなにジミンさんにドキドキしてしまっている。

…ドキドキしてるのは私だけ？

何事もなかったように荷物をまとめはじめるジミンさん

ジミンさんはなんとも思ってないのかな

久しぶりにみんなと歩く帰り道は、

懐かしい感じがして楽しかったけど

すこし心がもやもやしていた。