D-61 ページ11
D「Aヌナー」
「なに？」
D「もうすぐドームツアー始まるけどさ」
「うん」
D「見に来てくれる？」
「いかない」
やっぱりか…
返事はわかってたんだけど、聞いてみた。
D「今回も？」
「うん」
D「そんなに嫌？」
「別に嫌ってわけじゃないけど」
D「けど？」
「邪魔になるし」
いつも何かと理由をつけるAヌナ。
BIGBANGのライブ、ソロライブ、全部見てくれない。
D「邪魔になんてならないよ」
「なるよ。それに関係者席でしょ？なんか無理」
D「また留守番するの？」
「するよ」
D「見ないにしても一緒に行かない？」
「んー行かない」
こういう時のAヌナって全然折れてくれないんだよな。
「だってずっとじゃないでしょ？間に帰ってくるよね？」
D「それがさ、僕また日本でアルバム出すんだよね」
「ソロ？」
D「そう。だから残っていろいろ打ち合わせもあるかもなぁって感じ」
「……」
D「だから一緒に行こうよ」
「……尚更行かない」
ダメだ。全くもってダメだ。
D「チェッ！」
「チェッって…」
D「心配なんだよ…僕」
「大丈夫だよ。私の心配ばっかりしてたらテソン何も出来ないじゃない。
ま、心配かけてるのは私なんだけど」
D「ヌナの心配するのは僕の特権なのです！」
「うーん…」
ちょっとだけ今Aヌナの気持ちが動いてるぞ。
あともう一歩。
D「大阪は、やすともさんも来るよ」
「え？やすともさん？」
Aヌナが大好きなやすともさん。
会いたいって言ってたし、これはイケるかも！
「テソン…ズルイ」
D「ヌナ、やすともさん好きだもんね」
「うん。会いたい」
D「来る？」
「大阪だけ…行く」
初めてだ！初めてAヌナがライブに来てくれる。
やすともさん！ありがとう！
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作者名：チャ | 作成日時：2017年4月7日 11時
