彼女の半分以上はツンで出来ている2 (ページ2)

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D「ん…？」

あれ…？いつもなら僕よりも先に起きてご飯の用意をしてくれてるのに今日はまだ寝てる。
ただ今朝の7時。
今日はお寝坊さんかな。
Aヌナの髪を耳にかけながら撫でているとゆっくりと目を開けた。

D「朝だよ、Aヌナ」
「……」
D「ヌナ？」
「起きない…」
D「どうしたの？」

ギューッと僕にしがみついた。

「テソン…今日仕事…？」
D「今日はレッスンと打ち合わせかな」
「……」
D「Aヌナ？」
「……やだ」
D「ん？なんて？」
「行っちゃやだ」
D「へ？」

どどどどうしたヌナ！
今までそんな事1回も言った事ないのに。
毎朝、早く起きて！カンデソン！って怒ってるのに。

D「とりあえず起きよ。僕、お腹空いた」
「抱っこして連れてってくれなきゃ起きない」
D「抱っこね。はいはい」

Aヌナを抱き上げると、僕にしがみつく。
抱っこしながら洗面所へ行って、また抱っこして次はキッチンへ。
そっと降ろすと僕のシャツの裾を掴んだ。

「ここにいて」
D「わかった」

Aヌナが朝ごはんの準備をしているのを壁にもたれながら見る。
ヌナはチラチラと振り返って、僕がちゃんといるか確認。
本当、どうしたんだろう。

「出来た」
D「運ぶよ」
「うん」

ダイニングテーブルに置こうとすると、ヌナがそれを制した。

「今日はこっち」

ソファーの前のローテーブルに置いた。
僕がソファーとローテーブルの間に座ると、Aヌナは僕の胡座の間に座る。

「食べにくい？」
D「ん？全然」

本当はちょっと食べにくいけど、可愛いからいい。

D「ごちそう様。じゃ準備するね」
「ダメ」
D「ダメなの？」
「うん」
D「ヌナも一緒に行く？」
「え？」
D「僕も今日はAヌナとずっと一緒にいたいんだよね」
「テソンも…？」
D「そう。ヌナもでしょ？」
「うん…」
D「一緒だね」

何がAヌナを不安にさせてるのかわからない。
分からないなら、ヌナの不安が消えるようにすればいい。
ただそれだけの事。