私でいいのか！ (ページ10)

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麻衣「A！A！」
「…」
麻衣「Aってば！」
「ハッ！！」
麻衣「終わったよ」

麻衣に言われてステージを見るとチャンミンはもういなくて、ファンの人たちも帰り始めていた。

「いつの間に…」
麻衣「大丈夫？」
「大丈夫大丈夫！」

終わったら連絡するように言われてたんだった！

【あ、もしもし！今から出るよ】
CM【わかりました！迎えに行きます！】

ちょっと興奮気味でハァハァと息の切れているチャンミンにゾクゾクした。変態かって！

関係者入り口の前でチケットを見せるとすんなりと通してくれた。
ドアを開けると目の前にチャンミン。

CM「Aさん！！」

まさかのハグに私、棒立ち。
チャンミンの胸板、厚い…汗凄いのにやっぱりいい匂い…
麻衣なんて持っていた鞄落とした。

CM「僕、どうでしたか！今日はいつも以上に気合い入れました！」

抱きしめられるなんてもちろん初めてだし、こんなに興奮しているチャンミンも初めてだし、麻衣は麻衣で鞄落としたままだし、なんかいろいろ凄い。

「うんうん！凄くカッコ良かった！なんか私が知ったチャンミンじゃないみたいだった！」
CM「あっはっはー嬉しいなぁ！」

素直に言うとやっぱり変なテンションのチャンミンは私をギューギュー抱きしめた。

YH「チャンミナ、もしかしてAちゃん？」
「あ、はい。初めまして！ユノさんですよね？」
YH「僕の事ー知ってくれてましたかー」
CM「ヤァ！ヒョン！気安くAちゃんなんて呼ばないでください！年上ですよ！」
「いいですよ、Aちゃんでもなんでも！」
CM「ダメですよ！ユノヒョンとは喋らなくて大丈夫です！」

ユノさんに見えないように私を隠す。
なんだよそれ、可愛すぎるぅぅぅ！

CM「それよりAさん口ずさんでましたよね？どうして？」

ん？と顔を覗き込むチャンミンにドキッとした。

「CDもアルバムもDVDも全部買ったの。せっかくチャンミンが誘ってくれたのに知らないなんてダメでしょ？」

チャンミンは私を抱え上げグルグル回りだした。

CM「あっはっはー！Aさん最高！」
「やだ！恥ずかしい！降ろして！」
CM「嫌ですよぉー」

しばらくグルグル回されるのであった。
あ、麻衣の事忘れてた。まだ放心状態だわ。