私でいいのか！ (ページ7)

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CM「ここ、どこですか？」
「どこだろうね」

お喋りに夢中で全然ナビを見ずに運転していたら、どこかわからない所まで来てしまった。
山と川と自動販売機が1台のみ。

CM「すみません…」
「え！？なんで謝ったの？」
CM「何もない所に来てしまいました」
「何もなくないよ！山と川がある！マイナスイオンを吸いにいきましょー」

勢いよく車を降りていって転けた。

「アタッ！」
CM『大丈夫！？』

何もない所で思いっきり転けたから思わず韓国語が出てしまう。

「今の韓国語だ！なんて言ったの？」

膝から血が出ているのに、キラキラした目で僕を見てくる。

CM「大丈夫？って言いました。それより血が出てます！消毒しないと」
「こんなの大丈夫だよ」
CM「ダメです！傷が残ったらどうしますか！」
「大丈夫なのに…」

消毒しないとと言ったものの、消毒なんてなくて川の水でとりあえず傷口を洗ってからAさんが持っていた絆創膏を貼った。

CM「大丈夫ですか？痛くないですか？」
「大丈夫。痛くないよ。チャンミンは心配性なんだね」
CM「当たり前です！女の子が体に傷を作るなんてダメです」
「大袈裟ー！」

川の側の岩に2人で座ってまたたわいもない話。

「はぁーいいわーマイナスイオン出てるー」
CM「はは！そうですねぇ。
あ、そうだ忘れる所でした。はい、これ」
「え？なに？」
CM「コンサートのチケットです。来てください」
「え？行っていいの？私なんかが貰っていいのかな…」
CM「また私なんかがって言いましたね…僕が来て欲しいから渡してます。ダメですか？」
「ううん！行きます行きます！ありがとうございます！」

チケットをジーッと見ているAさんの写真を思わず撮ってしまった。

「今撮ったね？」
CM「いえ、撮ってません」
「消しなさい」
CM「嫌です！待ち受けにするんです！」
「ダーーー！待ち受けなんて無理！消して！」
CM「こっちだって無理です！」