私でいいのか！ (ページ43)

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家を出てずっと行きたかったショップへ向かった。

『コレとコレ、あとあのワンピースもください』

雑誌で見ていて可愛かった洋服を次から次へとレジへ。
凄い金額になった。知らん。関係ない。
その後も可愛いお店を見つけては入って買っての繰り返し。
両手には大量の紙袋。明らかに買いすぎた。
私が買い物に夢中になっている間、私の携帯は鳴りっぱなしだった。全部無視した。

「ふぅー」

カフェに入ってコーヒーを飲むと気分も落ち着いてきていた。
チャンミンに言いすぎたかも。ちょっと反省。
チャンミンだって1日も休みなく働いてきたんだ。
休みたいって思うのも当たり前。
なのに、私は自分のストレスをチャンミンにぶつけてしまった。

「最低だ、私」

謝ろう。そう思って携帯を見ると、チャンミンからのLINE。

CM〈ごめん〉
CM〈電話出てください〉
CM〈今、どこですか？〉

たくさんのLINEが入っていた。
本当、私って馬鹿だ。
謝りのLINEを作っていると、カフェの中で小さな悲鳴が上がる。

CM「A！」

サングラスもマスクもしていないチャンミンがいた。

CM「良かった…いた…」
「チャンミン…どうして…」
CM「ミノが連絡くれました。1人でカフェに入って行くのを見たけど大丈夫なのかって」
「そうなんだ」
CM「とりあえずお店の迷惑になるんで出ましょう」
「うん」

カフェを出てチャンミンの車に乗る。
チャンミンを見ると目が合った。
イライラした顔じゃなくて、いつものチャンミンの顔。
疲れてるのに…嫌いなんて言ったのに私の事を探してくれて迎えに来てくれて。
泣きなくなった。自分勝手な自分が情けない。

「チャンミン」
CM「ん？」
「ごめんなさい…」
CM「僕もごめんなさい。約束破ったのは僕です。僕が悪い」
「ううん。チャンミンは悪くないよ。私が自分勝手だった」

その後も2人で謝りまくっていて、気づいたら笑ってた。

CM「初めての喧嘩でしたね。今日は喧嘩記念日だ」
「その記念日いらないんじゃない？」
CM「いりますよぉ！Aとの初めては全部記念日です！」